「くっははははは!! やはり吾の一撃は効いたか! うむ! 吾は満足だ!!」
「ぐぬぬ……バニヤン達と遊んでいる間にイベントが終わってたわ……というか、最後の方はずっとBBさんの愚痴を聞いていたのだけど……!」
高難易度を爽快に殴り飛ばし、そのせいでかなり機嫌が良いバラキーと、最初の数回以外ずっと編成から外されていたアビゲイル。
イベントの片付けを終わらせ、シャドウ・ボーダーに帰ってきたばかりだった。
「はふぅ……あ、お帰りなさい」
「ただいま~! あ、あったかそう! 私たちも入って良い?」
「えぇ、良いわ。あぁ……この温かさ、癖になりそう……」
そう言って、だらしなく溶けているのはアナスタシア。
新しく手に入れたこたつに一番に入ったのは彼女のようだった。
ジャックとバニヤン、アビゲイルの三人が入って、すぐに四面は埋まってしまった。
バラキーはそれに気付くと、
「む。吾が入る場所はない、か……なら仕方あるまい。今日のところは貴様らに譲ってやろう。だが、いずれも吾が奪いに来ることを、首を洗って待っているのだな! クハハハハハハ!!」
そう言って、自然に部屋を出ていく。
ちなみに、他に特異点に行っていた組は資材庫に送っているので、この場に転移したのは四人だけだった。
「むぅ……バラキーも、行ってくれれば私のところに入れたのに」
「まぁ、あれが彼女の良いところではあるわ。優しい、と言ったら怒りそうだけどね」
「バラキーはすぐ怒るの! でも、口では文句を言ってても、ちゃんと遊んでくれるところが好き!」
「チェーンソーに火を付けたのはバラキーだしね!」
「……一体何をしていたのかしら……とっても気になるのだけど。後で記録を見てみましょうか……」
まさか巨大ロボを相手に張り合っていたと記録を見せられても理解できないだろう。
何せ、実際にあそこにいた自分達ですら、あれが現実なのか怪しいのだから。
ちなみに、改造防具は一式ギルガメッシュに回収され、チェーンソーや斧の改造も元に戻された。なので、証拠品は王の財宝の中ということだ。
「あはは……でも、茶々さんが落ちたときにはビックリしたわ。バラキーさん、バニヤンの足元から一気に肩まで飛び上がってきたんですもの。それで茶々さんが捕まって、一緒に真っ逆さまに落ちていったのを見て慌てて回収したわ」
「でも、あれは茶々がバラキーのマカロンを盗んだのが悪いんだよ? 自業自得って奴だね!」
「まさか隣で食べてるのが盗品だって思わないわ。サーヴァントって怖いのね」
「まぁ、怪我がなかったのなら良いんじゃないかしら。でも、そうね。後で茶々からもお話を聞きましょうか。そっちも面白そうだわ」
「うん! ちゃんと聞いてあげてね!」
一体どんな冒険をしていたのか。子供三人から聞く話を聞きつつ、それぞれ違う事を言うのだろうと期待して、今回遊びに行っていたサーヴァント達に話を聞こうと決意するアナスタシアなのだった。
バラキーの宝具回転力とハイパワーに戦慄しました……スター発生率落ちても宝具撃っちゃえば関係無いところがこれまたエグい……水着バラキーの存在感よ……
しかし、ギャグ路線に帰れるのだろうか……?