「うむ! このチュロスとやら、美味しいな!」
美味しそうにカナボーチュロスを食べているバラキー。
すると、隣から茶々が入ってきて、
「茶々にも頂戴!」
「あぁっ!? 吾了承してないのに!?」
一気に半分以上食べられるバラキー。
茶々はとても満足げな表情だった。
「うぅっ……吾、自力で取ってきたのに……奪われるとは思わなかった……!」
「フッフッフー。そんなバラキーに朗報です。このサンデーを食べない?」
「むっ……食べる。が、何を企んでる?」
「別になんにも企んでないし。ただちょっと、食べようかなぁって思っただけだし」
「むぅ……というか、一つしかないのか」
「二つ取ってきたら持ちきれないし。ほら、スプーンあげる」
差し出されたスプーンを受け取り、茶々と一緒にサンデーを食べるバラキー。
すると、突如隣に門が開き、アビゲイルが出てくる。
「あら、サンデー? じゃあ、ポップコーンは邪魔だったかしら」
「あ、サンデー食べ終わったら食べる! アビーも食べる?」
「いいの? バラキーは?」
「気にしない。というか、吾、今そんなに食べられない。さっき一人でバーガーを制覇してきたばかりだからな」
「えっ、あのバーガーを? よくそれでサンデーとか食べられるわね……」
「甘いものは別だ。が、それはそれとして腹は膨れているからあまり食えないのは悔やまれる……」
「食い意地張ってるなぁ……」
「いくらでも食べられるのね……」
サンデーをモグモグと食べ進めていくバラキーに苦笑いをしつつ、一緒になって食べる茶々とアビゲイル。
「ん。そうだ。吾はファイアーマウンテンに行ってみようかと思うのだが、汝らは行くか?」
「ファイアーマウンテン? そういえば行ってない気がするわ。行ってみようかしら」
「でも、あそこって何かあったっけ?」
「それが分からぬから見に行くのだが……」
考え出す茶々に、だから見に行くのだと答えるバラキー。
すると、アビゲイルは何かに気付いたように目を輝かせ、
「きっとジェットコースターとかあるんじゃないかしら。遊園地では定番だと思うの!」
「あるかなぁ……ここ、オニランドだからなぁ……茶々的に、あるだけな感じするよ?」
「まぁ、その時はその時だ。吾は見てみたいだけだからな」
「もちろん、遊べるなら遊ぶわよね?」
「ジェットコースターって、絶叫で有名だしね。バラキー好きでしょ?」
「まぁ、うむ。そうだな。とりあえず、行くとしよう」
そう言って、三人はファイアーマウンテンへと向かっていくのだった。
そろそろこの三人でメンバー固定されそうなくらいずっと一緒にいる気がする……