「さてさて。BBちゃん、やれることはやったと思うので、そろそろ休憩しても良いですかね」
一通りやることをやって、ようやく休憩とばかりにノッブの隣に座るBB。
すると、ノッブが、
「あ~……うむ。そうじゃなぁ~……アイス食べたいのぅ……なんじゃっけ、バニラとイチゴと、後、儂が食べられなかった抹茶食べたいな~」
「全部私が食べた奴じゃないですか! 嫌味なんですか!?」
「いやぁ~……儂はそんなつもりないんじゃけどねぇ? ただ、なんとなく食べたいのがそれってだけで」
「絶対わざとですよね!? BBちゃん知ってます! ノッブはそういう人ですし!」
「あ~……病人には大きな音は辛いんじゃけど~。止めてくれ~」
「全部仕返しですね!? でも仕方無いので従ってあげますっ!」
「叔母上とBBうるさい。いちゃつかないで」
「なんでそうなるんじゃ、茶々よ」
「そうです! なんで私がノッブといちゃついてることになるんですか!」
「……そういうところだよ」
呆れたようにため息を吐き、深く布団を被る茶々。
ちなみに、オオガミ達は病人食を作りに厨房へ行っている。
「むぅ……茶々がいじけてしまった……貴様のせいだぞ、BB」
「そんな理不尽なこと言われましても……私、別になにもしてませんし……というか、病人が暴れないでください。
「流石にあの特大注射器は食らいたくはないのぅ……うむ。儂は静かに寝るとする」
「えぇ、そうしてください。何かあったら呼んでくださいね」
そう言って、静かに寝始めるノッブと、その隣で本を取り出して読み始めるBB。
そして、少ししたところで工房の扉が開き、
「んぅ……寒いわ……」
そう言って入ってくるアビゲイル。
BBはオオガミの部屋で寝ていたのではないかと首をかしげるが、脱走したか完治したかのどちらかだろうと思い、そのままにする。
すると、アビゲイルは突然茶々の布団に潜り込む。
しばらくモゾモゾと動いていたと思うと、
「ぎにゃー!!」
「なんじゃあ!?」
「な、なんか今、ものスッゴい冷たいのに触られたんだけどっ! なに!?」
突然悲鳴を上げつつ飛び起きる茶々と、それにつられて飛び起きるノッブ。
BBはため息を吐き、
「二人とも静かにしてください。いえ、茶々さんのは仕方無いんですけど。たぶんそれはアビーさんです。布団に潜り込んでいたので」
「え、えぇ……何してるのさアビー。マスターの部屋にいたんじゃなかったっけ?」
「ん……寒いわ……」
「え、ちょっ、きゃあっ!」
じりじりと距離を取っていると、突如触手に捕まって再び布団の中に引きずり込まれる。
しばらく抵抗があったが、次第に収まっていき、最後には静かになった。
「……ノッブも同じことをしましょうか?」
「……添い寝は勘弁してもらいたいなぁ……うむ、儂は静かに寝る。何も見なかった。それで良いな」
「仕方無いですね……まぁ、アビーさんはそのうち保護者に引き取ってもらいます」
そう言って、BBは
エウリュアレはチビッ子鯖の総まとめ役なので、保護者になるのは是非もないことですよね。