儂大復活じゃ!(ついでに茶々も大復活!)
「茶々大復活!」
「儂も大復活じゃ!」
「病み上がりで騒がないでくださいよ……病み上がりらしくしていてください」
パジャマ姿で仁王立ちするノッブと茶々に、BBはため息を吐いて、二人の足元で寝ているアビゲイルを見る。
あの後エウリュアレがやって来たが、ここで寝かせておけと行ってきたので渋々茶々の布団の中に入れておいたのだが、二人が治ったにも関わらず動く気配がないのはどう言うことだろうか。
「はぁ……二人とも、ゲームするんですよね。なら、向こうでしててください。私はもう少しアビーさんの事を見てるので」
「え? アビーは――――」
「茶々、行くぞ! 儂らの戦いは始まったばかりじゃ!」
何かを言いかけていた茶々を強引に連れ、ノッブは工房の奥の方へと移動していく。
BBはそれを見送った後、
「全く……マスターの部屋じゃダメだったんです?」
「……マスター、こっちの方にいるんだもの。こっちに来てここで寝るのが一番だと思うの」
「まぁ、それは確かにそう思いますけど。というか、私たちの工房、わりと溜まり場になってきてますよね」
「……ここ、一番広いのよ?」
「あ~……工房のために拡張したのが原因でしたか~……とんでもない盲点……!」
「それに、遊べるものも多いし、集まりやすいわ」
「くぅっ、カルデアみたいに分かりづらい入り口にしておけばよかったです……!」
溜まり場になっているのがそんなに悔しいのか、BBは若干涙目になっていた。
「というか、やっぱりアビーさん、もう治ってますよね?」
「えぇ。というか、普通にみんなと同じくらいに治ってたわ」
「まぁ、熱がないですし、治ってますよね。だからエウリュアレさんは回収していかなかったんですね……」
「茶々さんも気付いてたみたいだけどね」
「……病人の横で寝る精神は英霊ならではだと思いますけど、その英霊ですら死にかけるほどのシュメル熱が流行した直後なんですが……」
「でも、それはマスターが解決したんでしょう? なら、問題ないわ」
「そこでそうやって割りきれるの、流石ですね……」
「だって、マスターよ? 他の人ならダメかもしれないけど、マスターならきっと大丈夫よ」
「その信頼、流石ですね……まぁ、気持ちはわかります。それで、別に病気じゃないなら、向こうでノッブ達と遊びます?」
「……えぇ、行ってくるわ」
「じゃあ、もう病人はいないので、BBちゃんの仕事も終了ですね。片付けて私も混ざります!」
BBはそう言って、布団を片付け始めるのだった。
最近アビーの悪い子レベルが上がってる気がする……