今日のカルデア   作:大神 龍

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※クリスマス2018 ホーリー・サンバ・ナイト のネタバレアリ! ご注意ください!










まさか本当にコーチになるとは(とりあえず体力作りね)

「まさかストーリー的にも絡んでくるとは思わなかった」

「まさかコーチになるとは思わなかった」

「私、もう、疲れたのだけど……」

「まぁ、初めてにしては良い感じか」

 

 一回戦が終わって帰ってくると、気付いたらマルタが正式にコーチになっていて、それとは無関係にアナスタシアが倒れていた。

 

「……中々辛いのだけど。動ける気がしないわ」

「そのうち慣れるさ。やる気があるなら手伝うが、どうする?」

「……やるわ。カルデアの中だと、居心地良すぎて動かなくなっちゃうんだもの」

「あぁ、分かる。何かとやることもないしな。気付いたら時間が過ぎていることもある。まぁ、暇潰しとしては十分だろう」

「そうね。他にも誘おうかしら」

「あぁ、それも良いな」

 

 そんなことを話す二人に、オオガミは苦笑いをして北斎の所へと向かう。

 

「ねぇ、何があったの……?」

「ん? 何って、見ての通り体力作りをしていただけさ。ま、おれは見てただけだがな。ますたぁも混ざるかい?」

「いや、混ざったら死ぬって。いや、死なないまでも動けなくなるって」

「そんなところを襲われたらどうしようもねぇか。でも、体力をつけておいて損はねぇんじゃねぇか?」

「あ~……それもそうかぁ……うん。まぁ、頑張るよ」

「応。死なないように気を付けな」

「死なないように頑張るよ」

 

 そう言って、オオガミはエルバサの所へと向かう。

 そして、ケツァルマスク及びマルタは、スパーリングを始める。

 

「まさか、こんなことで戦うことになるなんて思いませんでしたよ」

「私も相手が増えるなんて思ってなかったので嬉しいデース」

「とりあえず、一回。終わったら少し外を歩くとします」

「オーケーね。じゃあ、行くわよ?」

 

 そう言って二人が構え、ゴングが鳴り響く。

 

 

 * * *

 

 

「無理。死ぬ。疲れて死ぬ」

「流石にやり過ぎたか……というか、意外と体力あるんだな……」

「ふ、ふふふ……逃げのプロは伊達じゃないんだよ……体力がないと逃げられるものも逃げられないからね……」

「なるほどな……いやしかし、本当に体力も筋肉もある。確かに逃げる分には問題ないか……」

「うん……というか、これを毎日はキツいなぁ……」

「そのうち慣れてくるさ……ただ、それをするとマシュ辺りに怒られそうな気がするのだが……」

「マシュの魔の手はここにまで伸びてきていたか……くそぅ、肉体強化すらダメか……!」

「いや、それは構わんが、ついてこれるかが問題だな。なに、アナスタシアよりは早く終わるだろうさ」

「んな無茶を……」

 

 そう言って、疲れ果てたオオガミは、そのまま意識を手放すのだった。




 ルチャの宝具に笑いをこらえられなかった私です。やべぇよ、じゃが村凄いよ……

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