「ぬおおぉ……余は、余はもう疲れた~!!」
「何よアレ……ほぼ私たち、即死じゃない……」
「全然、遊べなかったわ……何もできなかったもの」
「先輩……どうして変なやる気を出しちゃったんですか……」
「し、仕方ないじゃない!! 呼符が欲しかったんだもん!!」
「だからって、令呪3画と聖晶石一個、使います?」
「まぁ、コンティニューは二回までなら、許容範囲……でしょ?」
カルデアに帰って来るなり、休憩室のソファーに飛び込むネロ。椅子に座り、机に伏せるエウリュアレ。
不満そうな表情でちびノッブを抱きしめるナーサリーに、オオガミに呆れた目を向けるマシュ。
「というか、未だに瓢箪が終わってないんだよね……」
「イベントは明日までですよ? 先輩」
「そうなんだよ……なので、まだ茨木と戦う事は確定してるわけです。ちなみに、召喚出来てたら出撃は取り消しでした」
「貴方、本当に自分の心に忠実よね……」
「仕方ない。茨木と見せかけてベオウルフを変わり身にした茨木が悪い」
「完全に八つ当たりじゃないですか」
「ちゃんと得のある八つ当たりしかしないから問題ないね!!」
「八つ当たりという行為自体が問題なのでは……?」
八つ当たりの原因は本当に起こったことなので、マシュは何とも言えない表情をするが、やはりそれ自体がどうかと思うのだった。
「う~ん……今の話から、明日はおにぎりを食べまくて突撃し続けるのよね?」
「そうなるね」
「そう……ヘラクレスもマシュも、大変そうね」
「一番不憫なのはパッションリップさんかと……」
毎度出ると同時に茨木の宝具を受けて倒れるパッションリップを思い、マシュは呟く。
そんな話をしていると、休憩室の扉が開き、ノッブが入ってくる。
「おぅ。マスター達も帰ってきておったのか」
「さっき帰って来たばっかりですけどね」
「そうじゃったか。まぁ、お帰りなのじゃ」
「ただいま。ノッブは何してるの?」
「儂か? 儂はあれじゃ。ナーサリーに作った物と同じようなものを作っておるよ。まぁ、まだ図案段階なんじゃが。素材も自力調達じゃし」
「そ、そうなのか……大変なんだね。まぁ、楽しそうだからいいけどね。頑張ってね」
「うむ。というか、マスターも何か作ってみたらどうじゃ? 中々楽しいぞ?」
「いや、手の空いた時はやってるけども、皆みたいにそんなに時間取れないんだよね」
「むぅ……なら仕方あるまい。諦めるとするか」
ちょっと残念そうな顔でノッブは言い、そのままエウリュアレの隣に座る。もはや定位置だった。
「さて、と。明日は瓢箪を集めないといけないから、早めに寝るかな」
「む? まだ終わっておらんのか?」
「うん。というか、これからが本番?」
「なんじゃそれ……中々の苦行じゃな……」
「瓢箪自体は全然集まってないからね……明日一日使って終わるかどうか……」
「まぁ、その、なんじゃ。頑張るが良い。お休みじゃ」
「うん、お休み。また明日ね」
その場にいる皆は、それぞれオオガミに挨拶し、オオガミはそれに返答した後、部屋を出て行くのだった。
コンティニューは二回までは許容範囲だと思うのです。それ以上は流石に不味いと思うのです。まぁ、聖晶石使った時点でかなり不味いんですけどね。
本当、何時になったら茨木ちゃんは出て来てくれるんです…? ストーリーガチャでも出るって知ったから、ちょっと心は軽くなったけど、それはそれ、これはこれ。なんですよ……