「お、終わらぬ……!!」
「今日が最終日ですよ……どうするんですか?」
「どうするも何も、気合で乗り切るしかないでしょ……」
「完全に気合でどうにかなる領域を超えてるわよ」
「辛い……戦いです」
「グオォォォォォォォォォ!!!!」
おにぎりを食べながらそんな会話をするオオガミ達。
すでにヘラクレスを除き、へとへとの全員。瓢箪の集まりはあまり良くなく、周回もそれほど捗ってはいなかった。
「うぅむ……どうしたものか……」
「大丈夫! おにぎりはまだあるからね!!」
「先輩。死んでる目で言われたら大丈夫と言う感じがしないんですが」
「中々、ギリギリの戦いよね……」
「時間が迫ってますしね。大丈夫なんでしょうか……」
「ここ最近にしては珍しいギリギリよね……ここ最近は結構余裕をもって集め終わっていたのに」
「SE.RA.PHの事を言ってたりする?」
「えぇ、まぁ。最近のイベントだと、それよね」
「う~ん……あれは、単に開催期間が長かったから余裕持ってただけだからね。それ以外だと結構辛いよ?」
「そうかしら……? 今までの感じだと、ここまでアイテムが交換出来てなくて切羽詰まったのはあまり無かったと思うんだけど」
「そうだっけ? 結構ギリギリの奴、あったと思うんだけど。むしろアイテムを最後まで採り切れなかったのとかも」
「そう言われれば確かにそうね……でもまぁ、最近にしては珍しい事に変わりはないわ」
「余裕あったのはSE.RA.PHだけだと思うんだけど……まぁ、良いか」
そう呟くと、オオガミは残りのおにぎりを口の中に放り込み、立ち上がる。
「さてと。まぁ、最後まで採り尽すのは無理だとしても、出来る限りの事はしようじゃないか。ガンガン行こうぜって感じで」
「はぁ……まぁ、貴方が諦めないことなんて、分かり切っていた事よ。手早く終わらせましょ」
「そうですね。諦めるなんて、私達らしくないです。全力で行きましょう」
「うむ。余もここで諦めるとか、許せんからな。ゆくぞ
「すごい打ち切りフラグが建ったんだけど。ちょっと待とうよ。そのセリフは禁句だと思う」
「大丈夫ですよ、先輩。何とかなりますって」
「マシュまで悪乗りしなくていいからね? むしろ、乗られるとクリアできない可能性が上がるんだけど?」
「まぁ、頑張りなさい。マスター」
「え、えぇ~……」
フラグを建てまくるネロをマシュに頬を引きつらせるオオガミに天使に見える悪魔のような微笑みを向け、エウリュアレは先に行く。
「うぅむ。不安があるけど、とりあえず、また回ろうか」
「うむ!! 任せるが良い!!」
ネロの威勢の良い返事と共に、彼らは再度茨木童子に挑むのだった。
これを書いてる途中で、概念礼装目当てにガチャ引いたら唐突な茨木童子。一瞬書き直すかと考えて踏みとどまった自分を褒めてやりたい……
酒呑童子? 来ないって思っているので期待してません(血涙