今日のカルデア   作:大神 龍

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深海電脳楽土 SE.RA.PH -Second Ballet-
フリクエ周回が予想以上に長いんだけど(文句言ってないで周回するわよ)


「ちょっと、始まったわよ?」

「集め終わってないんだから行けるわけ無いでしょエウリュアレ!」

「BBちゃん出演するから早めに準備したいんですけどぉ! さっさと終わらせてくださいって!」

「儂帰って良い? ダメ? そんなぁ……」

 

 イベントが始まったとはいえ、そんなの関係なく周回を続けるオオガミ達。

 現実は非情である。今日中に参戦できるかも怪しかった。

 ちなみに、キャスター二名は先程から静かになっていた。

 

「ど、どうしましょうセンパイ! キャスター二名の目が死んでます!」

「いや、結構前からじゃよね?」

「正直あの二人はやりたくないと抗議しているだけで、出来るはずなので問題なし! というか、連れ回し歴はBBよりも多いはずなので体力が無いわけない!」

「おかしいわよね。だって、BBの方が孔明より先に来てるのに、孔明の方が連れ回し歴は上なんですもの。不思議よねぇ……」

 

 既に瀕死の様相の二人を見て、染々思うエウリュアレ。

 それに対してBBは胸を張りつつ、

 

「そりゃ、センパイがBBちゃんの性能を信じてませんでしたし? でもでも、今はもうBBちゃんの虜ですから。完全にBBちゃんに依存してますって!」

「クリティカルで殴るならカード固定は優秀じゃからな。儂知ってる。クリティカル要員じゃ」

「ノッブは黙っててください!」

「理不尽なんじゃけど!?」

 

 何故か怒られたノッブは驚きつつも、あまり気にしていないような雰囲気があった。

 

「しっかし、あんまり面白いもんもないのぅ……」

「ノッブはあれです。次はオートマタを作りたいので、あそこら辺のを解体して構造解明しておいてください」

「えぇ~? 面倒なんじゃけど」

「暇なら良いじゃないですか。それに、人形は汎用性がありますし!」

「あ~……そうじゃのぅ。なら是非もなし。BBが倒したのを回収してくるか」

「行ってらっしゃいノッブ! 今のうちに移動しておきますね!」

「わざとか貴様ぁ!」

 

 颯爽と立ち去ろうとするBBを捕まえるノッブ。

 

「いや、BB。終わってないんだから移動できるわけ無いでしょ。ほら、次のクエストよ」

「い、嫌です! いい加減手が痛いです! 一回一回地面ごと握り潰すんですよ!? 地面クレーターだらけですって!」

「大丈夫。そのうち修復されるわよ」

「適当ですね!? 固有結界だからってなんでも許される訳じゃないんですよ!?」

「いいから敵ごと握り潰しなさい。でないと終わらないんだから」

「嫌ですってばぁ!!」

 

 そう言って悲鳴をあげるBBを引きずっていくエウリュアレ。さりげなくエウリュアレの支援をしているキャスター二名は、BBも同じ穴に落とすつもりなのだろう。

 そんな二人を見つつ、

 

「で、ノッブはどうする?」

「儂は回収作業してくる。移動するときは声をかけるんじゃよ」

「はいよ。じゃ、レッツゴー」

 

 そう言って、ノッブはオオガミ達と別れて行動するのだった。




 結構多いよどうなってんの……本当に終わるのかなこれ……

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