今日のカルデア   作:大神 龍

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こんなんで挫けてたまるかってんです!(変にこだわってたわよね)

「ふはは!! 負けてたまるかってんですよ!!」

「ぶち抜いてあげたわ!! 負けるはずないもの!!」

「あのー……実質私とメディリリさんのおかげでは?」

「回復頑張りました! えっへん!」

「まさか本当に突破するとは思わなかったわ……」

「正直ドン引きです……私のKPは何だったんですか……」

「というか、期限を決めた翌日に攻略してるって、頑張りましたよね……流石ですマスターさん!」

 

 カルデアに帰還してそんな話をするオオガミ達。

 魔性菩薩を倒した事に一番困惑しているのはオオガミだったりする。

 

「まぁ? チャージ攻撃を半減させたのだから、当然と言えば当然よ。怖いものなんて無いわ」

「まぁ、回復の回転が遅かったら全滅してましたけどねぇ……やっぱり回復は重要ですね。私ももっと回復力が欲しいです」

「回復力が私の取り柄なのに、それを取られたら何が残るんですか!? 後はちょっとお料理が出来るくらいしか無いんですよ……!?」

「十分じゃありませんか……というか、回復はあなたには勝てませんって。連続で4000オーバーも回復されたら勝ち目無いですから。しかも最大だと10000以上じゃないですか。あんな高レベルの回復、他にいませんって」

 

 そう言って、苦い顔をする玉藻。

 メディリリはそれでも不服そうな顔をしていたが、リップに何か言われて、管制室を出ていく。

 

「……リップ。何を言ったの?」

「ちょっと頼み事を。後でみんなで取りに行きましょう」

「なんとなく嫌な予感がするけど、まぁ、大丈夫だと信じよう……」

 

 オオガミはそう言って、ため息を吐き、

 

「それじゃ、今からメルトにカルデアを案内しようと思うんだけど、一緒に行きたい人いる?」

「どうせ貴方一人だと途中で投げ出すでしょ。ついて行くわよ」

「BBちゃんもついて行きたいですけど、ノッブがサボってないかの確認があるので無理です! ではこれで!」

「ん~……私もついて行きたいけど……私がいると移動が遅れちゃうから……食堂で待ってますね」

「アタシも食堂行ってるかな~。別について行く理由ないし。ていうか、エウリュアレ以外ついて行かない感じじゃん?」

「……じゃあ、私も止めておこうかしら」

「おっと。全員いなくなった」

「別に案内に大人数もいらないでしょう? というか、そもそも案内もいらないのだけど」

「根底を覆すような言葉を言わないでくださいメルトさん!!」

 

 そう言って、その場に崩れ落ちるオオガミ。

 メルトはため息を吐くと、

 

「分かった。分かったわよ。ほら、さっさと行くわよ」

「よ、よし……案内頑張るぞぅ!」

「はいはい。期待しないでおくわ」

 

 そう言って、オオガミとメルトは管制室を出るのだった。




 メルトで攻略することにこだわって確立したのはメルト玉藻メディリリ。メディリリの回復量、化け物かと突っ込みたくなるほどの凶悪さ……最高一万越えってなんですか。瀕死からの完全復活とか、敵だと思ったらホラーですよ。

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