「……何を準備してるの?」
倉庫の一室で、礼装を見ながら考えているオオガミを見て、エウリュアレが聞く。
「え? そりゃ、BBを仕留める準備だよ。無論、メルトでね」
「……あぁ、SE.RA.PHのBBね。ビックリした。今日も蹴り倒しにいくのかと思ったわ」
そう言って、ほぅ、と息を吐くエウリュアレ。
それに対してオオガミは笑いながら、
「いやいや。流石にBBが可哀想だし、そこまではしないよ。それに、周回メンバーだし」
「そうねぇ……そういえば、今更だけどメルトとBBを一緒にしてよかったの? 一緒のパーティーに入れたら蹴り殺すって言われてなかったっけ?」
「それはほら。BBを蹴り殺したことで相殺という事で」
「一回倒されたのね……まぁ、邪神モードだったのが裏目に出たわね。回避貫けないもの」
「いや、
「ゴリ押しじゃない……メルトは不満そうにしてたんじゃない?」
「ん~……本人に聞いてみたら?」
そう言って、奥へと視線を向けるオオガミ。
それにつられて目を向けると、奥で同じく礼装を見ているメルトがいた。
「……何してるのよ」
「ん。あら、来てたの? BBを蹴り殺すために礼装を選んでいたのだけど、どうしようかしら」
「別に、気にする必要は無いと思うけど……どうせ選んでくれるでしょ」
「ん~……それもそうね、で、何か用かしら」
そう言って、エウリュアレに近付くメルト。
「いえ、速攻で倒すのは良かったのかって思って。ゴリ押しをあまりよく思わないんじゃないかと思ったら」
「そこまでゴリ押しをしてるとは思っていないのだけど……まぁ、あんまり良いとは思わないけど。でも、BBに勝てたのだから、気にしないわ」
「そう……まぁ、貴女が良いならそれでいいのだけど……」
「えぇ。今の所は、まだ気にする事は無いわ」
そう言って、置いてあった椅子に腰を下ろす。
「というか、早くいかないかしら。まだセンチネルも倒してないのよ?」
「うん、それはそうなんだけど……どうしようか」
「いつもみたいに適当でいいじゃない。無理ならその時に考える方が貴方らしいと思うのだけど」
「……仕方ない。じゃあそれで行こうか」
「そんな雑な感じで良く生き残れたわね……いえ、まぁ、殺生院を倒した時も同じだったわね……」
「全く。そんな雑な感じなのに無駄に優秀な所、BBちゃんずるいと思います!」
「何処から出てきたのよ」
突然現れたBB。
思わずエウリュアレが突っ込むが、BBは答えず、
「センパイ。いい加減行かないと、BBちゃん暴れ出しますよ? あんな邪悪なBBちゃん、許せるわけないじゃないですか!」
「邪悪はどっちもだと思うんだよなぁ……」
「どっちをとっても邪悪なんだから、どっちも蹴るしかないわ」
「酷いッ!! 皆そうやってBBちゃんをいじめるんですね!? 良いです良いです! さっさと邪悪BBちゃんを倒して私が聖なるBBちゃんとして君臨するのです!!」
「いえ、どう考えても無理だと思うのだけど」
「トドメはエウリュアレさん!! 仕方ないのでセンパイを拉致らせてもらいます!!」
「んな理不尽な!?」
そう言って、オオガミを連れ去るBB。
それを呆然と見送った二人は、顔を見合わせると、急いで追いかけて行くのだった。
うぅむ、CCCイベントが終わるまでCCC周回メンバー以外が滅多に出ない……個人的にはロビンさんを出したいなと思いつつ、出すネタが無いから困っている私……