「おかしいなぁ……どうしてああなるんだろ……」
「そりゃ、メンツが悪ぃとしか言えねぇな……聞いてる限り、まともに従ってくれそうなのが半分もいねぇじゃねぇか。何を思ったらあの連中に料理を教えるって話になるんだ?」
現在修理中の食堂の隅で、半泣きで机を直していくオオガミと、隣で手伝うクー・フーリン。
破壊の原因である料理教室参加者の一部も手伝っていた。
「いやぁ……子供相手にやるから、子供っぽいのを相手にうまく行けたら行けるんじゃないかと思って……」
「子供の方が何倍も素直だな。むしろ、成長しても変わらないやつってのは面倒だぜ……」
「うん、まぁ、そのせいでこうなってるんだけども」
主犯は邪ンヌとメイド。邪ンヌが突撃し、メイドに煽り返されたので激怒した邪ンヌによる大災害。
主犯の二人は当然修理メンバーだが、その時邪ンヌの怒りに油を撒きまくっていたノッブとBBも修理に加わっていた。
「ったく……何だってオレもこんなこと手伝ってんすかね~……」
「ロビンさんはBBのパシリ枠だから……」
「そんな枠要らねぇっての。オタクにやるよ」
「えぇ……パシリ枠の先輩にそんなこと言われても困ると言いますか……もっと犠牲になってロビンさん」
「ひ、ひでぇ……つか、結局マスターもパシリ枠なのかよ。どんだけパシリ増やすんだあの女……」
「でもほら。基本どっちかしか動いてないし、問題ないでしょ」
「そのうち同時に呼び出されそうな気もするが……いや、待てよ? マスターはどっちかってぇと、アイツと一緒にバカやる方じゃねぇか……? あれ、これってオレだけ被害に遭ってるんじゃ……?」
「いやいや。むしろロビンさんに迷惑が行かないように精一杯頑張ってるんですけどね?」
「はぁ……まぁ、そういうことにしときますよ。んじゃ、オレは向こうをやって来るんで、修理が終わったらあっちに持ってってくださいよ」
「うん。ロビンさんも頑張ってね~」
そう言って去っていくロビン。
それを見てたクー・フーリンは、
「完成したもんはあっちか。任せとけ。俺が運んでおくさ。それと、材料は既に揃ってるぜ。後は何か手伝う事はあるか?」
「うぉ、流石仕事がお早い……ん~……それじゃあ、ノッブと入れ替わってもらっても良い? あっちはどちらかというと力仕事だから。ノッブにはこっちの作業を手伝ってもらいたいから、お願い」
「おぅ、任しとけ。そんじゃあまた後でな~」
そう言って走っていくクー・フーリンを横目に、作業を続けるオオガミなのだった。
惨劇が起こるのは是非もないこと……そしてさりげなく槍ニキです。初登場ではなかったはず……?