今日のカルデア   作:大神 龍

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※徳川廻天迷宮 大奥 のネタバレアリ。ご注意ください。


やっぱり迷路じゃないかなコレ(とんでもなく広いですよね、ココ)

「なんか、一気に行ける場所が増えたよね」

「そうですね……まぁ、のんびり進むのでしたら、端から全部試していくのがいいんじゃないでしょう?」

「長い道程になりそうですねぇ」

 

 そう言って、のんびりと歩く三人。

 

「それにしても、こういうのって、いつも思うんだけど、絶対住みにくいよね」

「答えを分かっていても、かなり距離ありますからね……右へ左へ歩いて最奥まで行ってようやく下へ。しかも、そこからまたひたすら進んでようやく下へ、という構造ですからね……移動の面倒さは異常なくらいありますよね」

「流石に、これだけの距離がありますと、戻るだけで一苦労ですし、来るのが億劫になってしまいますね……」

「でもまぁ、転移できるなら関係ないのかな……でも、出来る人は限られてるからなぁ……」

「そうでございますね……おそらく、裏道の様なモノがあるのでしょう。もしくは霊体化をしているか……ただ、そうなるとあの御仁はどのように移動していらっしゃるのか……」

「そうですね……目を離した隙に逃げられていますし、すぐ追ってもいないという事は、やはり裏道なんでしょうか」

「ん~……普通に走ってる可能性もあるけどね。英霊並みの身体能力だったらだけど」

「どうなんでしょうか……」

「まぁ、今は情報不足です。もう少し情報を得てから考えるといたしましょう」

「……キアラさん、なんだかんだただの変態ではないんだよね……」

 

 昨日からずっと雰囲気が違うキアラに、何とも言えない表情になるオオガミ。

 キアラはそれに対して微笑むと、

 

「私も、時と場合位は弁えますよ。それに、頼れるサーヴァントの方が、マスターも好ましいでしょう?」

「そうだけど……まぁ、気にしないことにしておこう。それで、どっちに進もうか」

「そうでございますね……遠回りをするなら、こちらでよろしいでしょう。面白そうな予感がいたします」

「なるほど……じゃあ、そっちに行こうか」

「えっ。本当に遠回りをするんですか? 進まないんです?」

「そりゃあ、まぁ、うん。お宝探ししたいし」

「本音が出ましたね……いえ、まぁ、横道にそれたいのは分かりますけど、ここはやっぱり進んでおくべきかなって思うんですよ……」

「じゃあ、パールさんはどっちに行くか分かる?」

「……そうですね。遠回りになるかもしれませんが、進まなければわかりません。行ってみましょう」

「うん。じゃあそう言う事で、レッツゴー」

 

 そう言って、三人は戸を開くのだった。




 割と広くて終わらない……

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