「さて……魔界村の様な振出しに戻る感ですけども、キアラさんを失うとか実質戦力半減では……?」
「気持ちは分からなくはないですけど、それだと何となく私たちはキアラさんよりも下って事になる様な……?」
「いや、ほら、判定範囲が全然違うから……それに、ストーリー上いくら増えてもそのサーヴァントを持っていなければ、そして育成していなければいないのと同じ……故に。パールさんオンリーになったので戦力半減は物理的なモノです」
文字通り戦力半減したオオガミ達。
とはいえ、負けるつもりはさらさらないので、全力で向かう事は変わらない。
「さて……無限のお話お兄さんがいれば余裕で突破できる気がするんだけど……」
「あの人はずるすぎじゃ……いえ、ビースト相手に卑怯とは言っていられないのは分かりますけど、他にないんですか?」
「ん~……回復か欲しいからなぁ……玉藻さん運用かな?」
「カルデアバックアップがどれだけ強いのか再確認です……まぁ、最後のひとつの印籠を手に入れたらどうするか考えましょう。今はとにかく花札を集めないとですね」
「うん。これでようやく謎のゲージの正体も分かりそうだしね」
そう言って頷く二人。
「さて。速攻で残っている部屋を漁って札を取り出して、封じられていた部屋の前でダ・ヴィンチちゃんの遺したゲームで遊びながら開くのを待つとしよう」
「えっ、すぐ入らないんですか?」
「いや、入りたくても入れないから……しばらく待機だよ」
「えぇ……なんですかそれ……仕方ないですね。入れるようになるまで待つとします。では、休憩のために頑張って花札を集めましょう! 打倒カーマです!」
「おー!!」
そう言って、意気揚々と進んでいくオオガミ達。
* * *
その内容を通信越しに聞いていたマシュは、
「……先輩、私の事を忘れてますよね……いえ、もう分かってますけど……最近先輩構ってくれませんし……」
「あらあら……大丈夫ですよ。私は気にいたしません。ほら、休憩なさってください」
「……カーマさん。思わず盾で殴りそうになるので止めてくださいね」
「そうですか。それは残念です。まぁ、私は今敵側ですし、明確な敵意を向けられるのも仕方ないんですけど、そこまで本気で怒らなくてもいいじゃないですか。余裕が無いと疲れますよ?」
「言ってることは分かりますけど、そこまで余裕が無いわけじゃないです。はぁ……先輩が帰ってきたらどこに行かせるか決めるので、それまでは大人しくしていてください。食堂にお菓子ありますから」
「むぅ……仲間外れにされている感じで納得いきませんが、仕方ないです。行くとしますよ」
そう言って、カーマは去って行くのだった。
さて。FGOQuestを進めつつストーリーも進めつつ、さりげなく三年目に突入した本作は一体どこへ向かおうとしているんだこれ以上ぐだぐだするのは不味いですって!
是非も無いよねっ!