「……これ、終わるの?」
「無理じゃない?」
「さっさと果実を用意しなさい。タイトル通りのぐだぐだは技術部だけで十分よ」
そう言ってオオガミを急かすエウリュアレ。
持ってきたお菓子を初日に全部食べたのが原因だろうか。とっても不機嫌だった。
「えっと、見回りしてくるけど、大丈夫かい?」
「あ、じゃあこっちはこっちで出掛けますよ~」
「そう? なら、戸締まりをしておこうか。お竜さん。お願いできる?」
「リョーマはお竜さん使いが荒いな。だが、お竜さんはやるぞ。良い女だからな」
「はいはい。よろしく頼むよ」
「合点」
そう言って、テキパキと戸締まりをするお竜さんに、オオガミは、
「お竜さん並に話を聞いてくれたらなぁ……」
「ノッブには無理でしょ」
「BBに出来るわけ無いわ」
「……なぜ相手が技術部だと思われているのか」
日頃の行いのせいだろう。と言ってくれる人はこの場にいなかった。
全員は戸締まりが終わったことを確認して、帝都に出る。
「じゃあ、僕たちは向こうに行くからね」
「こっちはあっちに用があるので真逆ですね。じゃあまた後で」
「あぁ。気を付けてねマスター」
「あんまりリョーマに心配させるんじゃないぞ人間」
そう言って、オオガミ達は龍馬たちと別れると、
「それじゃ、お菓子を買いに行くよ。マシュから支給されてるお小遣いでどれだけ買えるか分かんないけどね」
「何時からマシュに財布を握られてたのよ」
「情けないわね。盛大に使い切るくらいの根性を見せなさいよ」
「バカっ、マシュに殺されちゃうでしょっ」
「……貴女にとってマシュってなんなのかしら」
「頼れるけど時々かなり怖い後輩」
「なるほどね。まぁ良いわ。早くお店に行きましょう」
「話題がコロコロ入れ替わるね……って、メルト? 行かないの?」
動かないメルトに、声をかけるオオガミ。
メルトは我に返ったような顔で、
「え、えぇ、そうね。早く行きましょう。物騒なのは構わないけど、それで貴方が殺られたら元も子もないわ。買い物をするだけなのだし、それほど危険は無いでしょうけど」
「まぁ、店に入って突然ノッブに撃ち抜かれるとかしない限り大丈夫じゃない?」
「なんで貴方はそういつも自分から不穏なことを言っていくのかしら。死にたいのかしら」
「いや、死にたくはないけども。もし出てきても守ってくれるって思ってるし」
「バカ。そもそも守られなくても大丈夫なように立ち回りなさいな」
「えぇ、そうよ。私たちがいつでもいるって訳じゃないもの」
「はいはい。じゃ、気を付けて行きますよ~」
そう言って、オオガミ達はお菓子を求めて帝都をさまようのだった。
全然終わらない。これ、ライト版じゃない……? 消費AP多くない……?