「……あの、イベント終わってないのに今からイベント来る感じの雰囲気出してるんですけど。急げって事?」
「そもそも今週で終わるんだから、急がなきゃ終わらないに決まってるでしょ。馬鹿な事言ってないでさっさと行くわよ」
「最近輪をかけてエウリュアレが問答無用になってきた……!!」
逃げる間もなく素早く襟首をつかまれるオオガミ。
もはや逃げるのも諦めているオオガミは大人しく捕まり、
「しかし、リンゴ不足はイベントの進行具合にも関わってくるね……びっくりするほど進まねぇ」
「ちゃんとどこに何が出てくるかを考えて動いてたらもっと早く終わってたでしょ。というか、次もあるのにここでリンゴ使ってる場合じゃないわ。だって、貴方、絶対次のイベントで使うつもりでしょ?」
「……おっしゃる通りで。全力で飛ばしていくつもりだったよ」
「そんなつもりなのにここで使ったら後で苦しくなるのは確実よ。それに、まだ先だとはいえ、ボックスイベントだってあるのよ。貯めておいて損はないわ」
そう言ってオオガミを引きずっていくエウリュアレ。
BBはその様子を不思議そうに見ながら、
「……私の記憶が正しければ、エウリュアレさんって、堕落させる側ですよね? 節約させに行ってません?」
「今更だと思うわ。エウリュアレさんはいつも細かいところまで目が行き届いているもの」
「細かい所を責めるから細かいところまで目が行き届く……物は言いようですね……」
「それだと、BBはどうなるのかしらね。どう思う? アビー」
「ん~……困ったときにお助けアイテムをくれる人?」
「ちょっと待ってください。それ、通常どういう人判定なんですか?」
「えっ……よく分からない発明をしている危ない人……?」
「あ、危ない人……なんでしょう。何とも言えない微妙な気持ちです……」
「危ない人って所は否定しないのね。自覚してくれたみたいでよかったわ。ついでにここで死んでくれても良かったのだけど」
「それをしたら技術部の戦力半減ですよ!? それは問題です!!」
「あぁ、それが無かったらいいのね……壊滅させに行ってみようかしら。そうすれば納得して死んでくれそうだわ」
「メルトの目が本気なんですが……侵入されない様に防護壁をアップデートしておきましょう……」
「メルトさんなら溶かして突破してくると思うの……無意味じゃないかしら」
後でセキュリティ強化をノッブとしようと計画するBB。
そんなBBを見ながら、アビゲイルは不思議そうに首を傾げるのだった。
なんですか。もうエルメロイ先生ですか。ぐだぐだ成分は復刻やったでしょって事ですか。しかし私はコラボ終わった後に突然のぐだぐだだと信じてる……