「ば、バルバトスウウウゥゥゥゥゥゥ!!! なんで死んでしまったんだぁぁ!!」
「悲しい事件だったわね……」
「明らかに殺しに行っていたのに、なんでそんなに同情しているような声が出せるのか全く分からないわ」
ついに滅ぼされたバルバトスに泣きながら叫ぶオオガミ。
エウリュアレもどこか悲しげな表情だが、なぜ平然とそんな表情が出来るのか分からないメルト。
それとは対照的に、宝具とスキルを回し続けていたイリヤと孔明は、
「や、やっと……終わった……」
「まさか、200体近く倒す事になるとは……精々100体くらいでやめると思っていたんだが、なんだ。切り抜けられてよかった。流石にもうおかわりは無いだろう」
途中、イリヤのコスチュームが
そして、その地獄を切り抜け、今、解放されたイリヤたちは地面に横たわる。
「大丈夫……次は、私じゃないはずだから……」
「いや、どうでしょうね? やっぱり、カルデアの戦力的に、イリヤさんは攻撃力も宝具レベルも高いですし、次も単体アサシンなら、イリヤさんが出るしかないんじゃないですか?」
「ルビー……後で覚えててね……」
「あらら。これ以上はイリヤさんにどんな目にあわされるか分かりませんし、秘蔵のイリヤさんコレクションでマスターを買収して助けてもらうしか……」
「ちょっと待って。秘蔵コレクションって何!? どんなのがあるのよ!」
「えぇ! それはもう、あんなイリヤさんや、こんなイリヤさんの可愛い写真ですとも!! って、あれ? イリヤさん? なんでそんな怒ってるんです……?」
「ふ、ふふふ……ルビー……今日と言う今日は、本当に怒ったんだから!!」
「きゃああぁぁぁ!! イリヤさんに襲われるぅ~!!」
そう言って逃げるルビーを追いかけるイリヤ。
そんなイリヤたちを見ながら、メルトは、
「なんだか、あのステッキも、BBと同じくらい性格悪そうよね」
「そこまでではないと思うけど……まぁ、楽しそうで何よりだわ」
「そうね……で、そこのマスターはどうするの?」
「……とりあえず、引きずっていきましょうか」
バルバトスショックで倒れているオオガミを見て、呆れたようにため息を吐くエウリュアレとメルト。
とはいえ、急ぐ必要も無いので、しばらく休憩していてもいいか。と思いつつ、オオガミを孔明たちの近くまで引きずっていくのだった。
193体だったかなぁ……結局、200体に届かなかったので、次回はもう少し頑張ろうかなと思ってます。ちくせう。