「イベント終了! お疲れ様~!」
「結局一個だけ素材回収出来なかったわね」
「直前にやる気だしても、突然900個とか、正気じゃないと思うの」
イベントが終わり、気が楽になったオオガミ達。
若干の取り逃しがあったが、一応完走できたので良しとする。
「さてと……これでしばらくは暇ね。久しぶりに部屋で休もうかしら」
「たぶん、部屋ってマスターの部屋よね……なんというか、マスターはお部屋が狭くないのかしら」
「部屋よりも、寝るときベッドが狭くて困ってるけどね……夏とか、考えただけで死にそう……」
「ベッドを広くしてもらえばいいじゃない。どうせBB達に頼むんだし、さっさと注文しに行きましょ」
「エウリュアレさん、若干不機嫌なのかしら」
「むしろ機嫌が良いと思うけどね。あんなに乗り気なのは珍しいし」
そんな会話をしながら、先を歩くエウリュアレに追い付くために、二人は駆け足になる。
* * *
「やっぱりサイズ小さいんじゃないですか……エウリュアレさんが出ていかないなんて、分かりきってたと思うんですが」
「そう思うんならもう一段階大きいやつを作ってくれても良かったんじゃないかなって」
「誰がが原因ですか~。そこの部分わかってますか~?」
「くっ、反論できないのが悔しい……!」
頼みに行き、すぐにBBに正座をさせられて怒られるオオガミ。
前回頼みに行った時に注意されたにも関わらずすぐに来たので、ぶつぶつと文句を言われていた。
「それで、結局作ってくれるの?」
「作りますけど、次は無いことを祈ります。というか、三人が乗るって、結構大きいベッドなんですけど……」
「まぁ、時間はかかると思ってるし、夏までに出来てくれれば良いわ」
「夏までですか……ん~……まぁ、出来ると思いますよ。今残ってるのは趣味工作ですし、後回しにしちゃえばいいですからね。今月中に終わらせておきますよ」
「やった! これで地味な息苦しさから解放される!」
「センパイは反省してください」
「へぶっ!」
反省しているように見えないオオガミに軽く蹴りを入れるBB。
「マスター、たまにわざとやってる気がするのだけど、気のせいかしら」
「何言ってるの。6割本気よ」
「半分以上は本当にやってるのね……」
「むしろ4割わざとなんですか……どういうときがわざとなのかちょっと知りたいところですけど、とりあえずベッド作りのためにノッブ呼んできますね」
「あぁ、それはこっちで声をかけておくよ。じゃあお願いね」
「分かりました。進捗は不定期で送りますね」
「分かったわ。じゃあ任せたわよ」
「お願いします、BBさん」
そう言って部屋を出ていったオオガミ達を見送るBBなのだった。
ネタがそろそろ切れそうな拙作ですが、どうぜぐだぐだなのだから問題ないのではと錯乱する今日この頃。