「ん~……考察による最後の演出を決める投票だったか……正直どれも捨てがたい」
「マスターが犯人役ね……面白そうね。良いわよ邪ンヌ。私は採用するわ」
「よしっ! アンタの賛同を得られた時点で私に投票されるのは確実ね」
「ちょっと待って結論出すの早すぎじゃない?」
誰の考察を採用しようか悩んでる隣で、一切のためらいも無くエウリュアレに即時採用された邪ンヌの案。
だが、流石にエウリュアレが決めたからと言って即採用されるわけではない。
「でも、結末がはっきりと想像できるのは、アーラシュ先輩と龍馬さん、後邪ンヌくらいだよね」
「サリエリは軽くなら想像できなくも無いけどね。トリはちょっと分かんないけど」
「メタはBBとノッブの役割じゃないかしら。呼んだ方が良い?」
「あの二人が来たら不味い事になるので封印で。アビー。妨害しててね」
「えぇ、分かったわ。開いたらそのまま返せばいいのよね。任せて!」
ドヤ顔で言うアビゲイル。
オオガミはその頭を撫でながら、
「正直、以蔵さんの妹が式部さんかなって思ってたから、龍馬さんの意見と同じなんだ。そして、欲を言うなら邪ンヌと龍馬さんの二人の案を掛け合わせたかったり。でも、どっちかを選ぶなら……うぅむ……」
「正直殺陣を見たい気持ちはあるわね。けど、ストーリー的には私は邪ンヌが良いけど」
「ん~……難しいところだよね……」
うぅむ。と再び考え始めるオオガミ。
そんなオオガミを見て、エウリュアレはため息を吐くと、
「別に、そんな悩むことでもないと思うのだけど。普通に見たいと思ったのに投票するだけでしょ。終わったら全部見れるんだし、気負うことでもないんじゃない?」
「そう簡単に言われてもね……全部見てみたいのだから困るわけですよ。どうしようかなって」
「ふぅん……じゃあ、ある意味誰でも良いわよね。じゃあ邪ンヌに投票するわ。ほら、早くしなさい」
「問答無用だね……いや、もういいけどさ……じゃあ、そういうことで。明後日にどういう結果が訪れるのか。とっても楽しみですよ私は」
「……なんだか、強引に決まった感じよね。問題は、いつもの光景だと思ってきてる辺りかしら」
「メルトさんも染まっちゃったのね。ふふっ。お友達がどんどん増えるわ」
「絶対なにかを間違えてるわよ貴女」
問答無用でエウリュアレの意見を投票させられるオオガミ。
それを見ながら呟いたメルトに、アビゲイルが不穏な言葉と共に笑っているのだから、思わず突っ込むのも仕方の無いことだろう。
とにもかくにも、オオガミ達は早めに投票を終えるのだった。
カメラマン真犯人説はどうなんだろうなぁ、と思いつつ、正直邪ンヌがどんな話を展開するのか気になってしまう私です。
龍馬さんも見たいんですよねぇ……いぞーさんの妹が式部さん説は私も考えてましたから。うむむ。結果発表が待ち遠しい……