今日のカルデア   作:大神 龍

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圧倒的人気パワー(差が4倍近いって凄いですよね)

「やっぱり邪ンヌが人気じゃな」

「大差ありすぎじゃないですかね……圧勝じゃないですか……」

 

 カルデアにて、投票結果を見ながらそう言うノッブとBB。

 4倍近く差を広げている邪ンヌの圧倒的票数に、何とも言えない表情になるBBと、豪快に笑うノッブ。

 

「いやぁ、面白いのぅ! なんとなく予想は出来ておったが、まさか事実になるとはな!」

「なんというか、一応サバフェスで一位を取っただけはあります。まぁ、投票のほとんどはキャラ人気だと思いますけど」

「儂は言いと思うけどなー。カメラマン犯人説。予想外のところから犯人が出るとか、儂好きだぞ。桶狭間っぽくない?」

「桶狭間っぽいかは議論対象ですけど、まぁ、不意を打つ感じは奇襲のそれですよね。うぅむ……明日が待ち遠しい……」

 

 早く見たいとうずうずしているBBに、ノッブは、

 

「あと一日じゃから、気長に待てば良いじゃろ……というか、今マシュが向こうにいるんじゃから、こっちで倉庫整理じゃろ?」

「あぁ、いえ、アヴィケブロンさんのゴーレムと、試作ちびノブが働いているので、やること無しです。のんびりできますよ」

「むっ。なら良いか……というか、いつまで試作なんじゃ。いい加減完成させた方がいいだろうに」

「そうなんですけど……まぁ、色々あるんですよ。未だに音声認識に問題があったり、命令系統に微妙な不備があったり。出すならもうちょっとバグ取りしたいです」

「ほぅほぅ……なら、今からじゃな。終わる頃には明日になってるじゃろ」

「えっ、徹夜ですか? 正気です?」

 

 心の底から驚いているような表情をするBBに、ノッブは苦い顔で、

 

「なんじゃその、頭おかしいんじゃないかと言いたげなのは。流石の儂もちと傷つくんじゃけど」

「だって、最近遊び回ってなにもしてなかったじゃないですか……それを、突然仕事をするとか……槍でも振るんですか?」

「……お主、技術部がなんで出来たと思ってるんじゃ……儂が作ったというのを忘れてるのか?」

「あぁ、いえ、そういえばそうでした。確かに、ノッブが最初でしたね……今は、私に始皇帝、カレイドステッキとかがいますけど」

「増えたもんじゃよなぁ……ククッ。もっと増えるかもしれんなぁ……それはそれで面白そうじゃ。大人数でなら、作れる幅も広がるじゃろうて」

「むっ。そう考えると、増えても面白そうですね? 中国の秘技、電子の頭脳、マジカルステッキに戦国武将……あれ、ノッブだけすっごい弱そうですね。実は大したことないのでは?」

「うむ。分かった。宣戦布告じゃな? 武器をとれ。今ここで消し炭にしてやる」

「マジトーンですよ。死にたくないので全力で抵抗しますね!」

 

 そう言って、唐突に戦闘が始まるのだった。




 なんじゃそりゃ。って思うくらいの票数差でビビりました。圧倒的じゃないか……

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