「わはははははははははは!!! 儂の天下じゃああああああああああ!!!」
「叔母上暴走しすぎ」
「ノッブ……楽しそうね」
「そうですね。久し振りの晴れ舞台ですし」
「バスター豆も残っているから、しばらくはノッブの舞台だな」
「4連続大ボスエウリュアレ大戦争にならなかったね。流石に女性相手じゃ分が悪いし」
ノッブの暴走を見て冷静に突っ込む茶々と、楽しそうに見守るエウリュアレ。マシュはその暴れっぷりに納得し、しばらく続くであろうノッブ無双を予期して自分が暴れられないという気持ちを隠しもしないネロ。
なお、皆の反応を見ながら一人頷いているオオガミは、敵の編成によってはエウリュアレを組み込むつもりだったということは秘密にしておくのだった。
「けど……あまり威力は無いみたいね」
「エウリュアレさんみたいに皆が出せるわけじゃないですから。むしろ、あれくらいが普通ですよ」
「そう……ノッブならもう少し出ると思ってたのだけど」
「余もエウリュアレと同じくらい出したいのだが……流石に自信が無いからな……まぁ、一度挑戦はしてみたいが」
「そうだね。一回色々と試してみようか。明日も生き残ってるだろうし、その時でいいかな?」
「うむ!! 余は一向に構わんぞ!!」
「ちゃ、茶々はやらなくていいよね?」
「強制参加ではないから大丈夫。やりたい一部と入れたい一部だけだから」
「ちょっと待ちなさい。それ、遠回しに私を入れるつもりよね?」
「チョットナンノコトカワカラナイナ」
「露骨すぎます。先輩」
「まぁ、余は最初から分かっていたがな。明らかに、
「確かにそうですよね。エウリュアレさん、何があっても絶対いますもんね」
「そうじゃよなぁ……儂もそれくらい居たいものじゃ」
「ノッブ……帰ってきて早々、何アホなこと言ってるのよ」
「皆の心の叫びじゃと思うけどな」
散々暴れまわり、疲れたのか帰って来たノッブ。その時の言葉にエウリュアレは突っ込みつつ、きびだんごを投げつける。
それを咄嗟に掴むと、一度見てから口の中にいれる。
「それで、しばらくは儂がメインでいいんじゃろ?」
「そうだね。一応この場においては最強だし」
「そうかのぅ……最終的にはヘラクレスが全部持って行きそうなんじゃが」
「じゃあ言い換えよう。現状においては、だね」
「そうじゃな。まぁ、しばらくしたらエウリュアレの強さですらも霞むほどの強い攻撃を使える時が来るんじゃろうし」
「そうだねぇ……そうすればエウリュアレが休める時も来るんだろうけどね」
「それは嘘じゃな」
「どうせスキルMAX強化MAXレベル100になるのなんか目に見えてるからな。見栄はいらぬぞ」
「私……やっぱり一番最初に全性能MAXにされるって思われてるのかしら」
「一番最初に聖杯を使われてますしね」
何となく、このカルデア最強戦力になるのが確定しているという未来が約束されているという状況を予感していたエウリュアレは、遠い目をして、きびだんごを食べる。
「よし。じゃあ、ノッブがいけるようになったら行こうか。準備はしていてよ」
「まぁ、準備も何もないんじゃけどね。むしろ、マスターこそ豆の準備は大丈夫なのか?」
「もちろん。大丈夫だよ」
「うむ。なら良しじゃ」
そう言って、ノッブは茶を飲むのだった。
でも、ノッブの方が周囲の敵を倒すには良いんですよね……宝具一発で一掃してくれますからね、ノッブ。ヘラクレスとどっちがいいのか悩むレベルですね。