今日のカルデア   作:大神 龍

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ハンティング
ハンティングの時間だぁ!(リンゴは使わなくていいからな!?)


「やろーども! ハンティングの時間だぁぁぁぁ!!」

「「止めろおぉぉぉぉ!!」」

 

 オオガミの歓喜の声と共に発せられる孔明とスカディの悲鳴。

 アタッカーとして来ている巌窟王は、どこか遠い目をしていた。

 

「いやぁ、たっぷり待った後に来たのは美味しい種火・素材・QP! ふはは! 集めるしかなかろう! リンゴは使わないけどネ!」

「そ、そうか……なら、行く回数も限られる……いや、マーリンを連れまわしたらどうだ。最近あやつは周回に連れまわされないから調子に乗っていてかなりうざい……幻術を使って逃げ出すから捕まえる事すら出来ないからな……」

「流石のオレも、アレは捕まえられん。全く分からんからな。予測して攻撃しようにも、実態を持っているからビクともしない……いい加減無敵貫通持ちのサーヴァントを連れている必要があるか……」

「マーリンに対しての殺意高いなぁ……」

 

 二人のマーリンに対するあたりが強いのは明らかに彼が一年近く全くと言っていいほど戦闘に参加してないからだろう。

 とはいっても、周回に使いにくい性能なのだから仕方ないのだが。

 

「とにかく、今はランサーで凶骨。うん。稼ぎ時だけど、ここは落ち着いて節約周回です。リンゴ第一主義。無駄遣いはそろそろマシュに殺される」

「その言葉、毎度聞いているが、結局生きているのだからなんだかんだ殺されないだろう?」

「いや、まぁ、マシュは基本注意しかしてこないけど、周りがそうじゃないから……そろそろエルキドゥが怖い……何気にマシュよりも怒ってる……」

「確かに、エルキドゥはマシュ側だからな。だが、それほどまで怒ってはいなかったと思うが……いや、最近会っていないから、今は違うかもしれんな」

 

 ようやく会話に入ってきた巌窟王。

 風紀委員組であった彼が言っているので信ぴょう性は高いが、最近会っていないの一言で一気に不安になる。

 

「ん~……とりあえず、エルキドゥに怒られないくらいに頑張ろうかな……いや、マシュが怒らないようにするのが一番なんだけども、そろそろ何をしても怒られる気がしてきたんだよ……」

「むしろ何もしなくても叱られそうだな、マスター?」

「ふふっ。私を酷使するからそのような目に遭うのだ。分かったのなら今の環境改善をせよ。具体的にはあの弓兵を説得してせめてアイスを一日二個にしてくれ」

「割とささやかな願いですね? いや、エミヤを相手にするとなるとちょっと簡単とは言い難いけどね」

「そうだろう? 正直私も攻めあぐねていてな……マスターの口添えがあればいけるだろうという思いだ。頼むぞ」

「うん。孔明先生は、うん。ゲーム機とやる時間だね。目でわかる」

 

 そう言ってオオガミはうなずくと、

 

「じゃ、そのためにもハンティングクエスト頑張るぞ~!」

 

 そう声を上げて突撃しに行くのだった。




 ハンティングの時間だぁ!! 素材を寄越せぇ!! あと種火とQPも寄越せぇ!! 絆ポイントもおいしいのでとりあえず狩るぞぉ!!

 で、貝殻は来るんです?

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