「その~……何と言いますか、攻撃力が低すぎて私じゃちょっと荷が重かったと言いますか……倒し切れないことが結構ありましたね……」
「まぁ、うん。乱数には勝てなかったね……最後の最後で対抗策を思いついたけど、やる前に時間切れだったし……」
「もっと早めに思いついていてくれれば実行に移せたんですけどね……まぁ、次回に期待です。それでは、私が来れで。お疲れ様でした~」
そう言って、カルデアに帰るパールヴァティー。
オオガミはそれを見送り、
「さて、次はアサシンだからキャスターか……うん。アナスタシアかな」
「むっ。巌窟王ではなく、且つクイックではないという事は、私は帰っても良いのか!?」
「す、スカディ様、心の声駄々漏れですけど、良いんです?」
「既に手遅れだろう。何日も前からああなっているのは、お前も知っているはずだ」
「まぁ、確かにそうだけども……」
複雑そうな顔をするオオガミに、巌窟王はため息を吐く。
「とにかく、今は事実を教えるだけで構わんだろう。帰れるかどうかを聞きたがっているのだからな」
「うん。次の更新まではお休みの予定だよ。お疲れ様」
「あぁ! ではすぐに帰るぞ巌窟王!! でないと気付いたら呼ばれるからな!! 休憩も楽じゃない……あれ、休憩が楽じゃなくなったらダメなのでは……?」
「それ以上は考えん方が良い。また呼ぶがいい我が共犯者」
「うん。またね」
そう言って手を振って見送るオオガミ。
そして、そんな二人と入れ違いでやって来たのは、
「また呼ばれた……さて。そろそろ呼び出しシステムに細工をするとしようか」
「待って待って。何変な事言ってるの孔明先生。落ち着いて。一回落ち着いて!」
真顔で言い出す孔明を止めようとするオオガミ。
その後ろから、
「久しぶりなのに、初っぱなから無視されるとは思わなかったわ。意外と酷いのね、マスター」
「アナスタシアさん!? 無視したわけではないのですよ!? あと、明らかに他の理由でも怒ってますよね!?」
「あら。細かいところにも気付くのね。良いわ。これはポイントマイナスね」
「なんで!? 今のプラスになる雰囲気じゃなかった!?」
「ふふ、冗談よ。ちゃんとプラスになってるわ。ところで、どうやら止められてないみたいだけど、良いのかしら?」
「良いわけないよ助けて!?」
面白そうに笑うアナスタシアは、仕方ないとばかりに手を貸して孔明を止める。
「くっ……マスターだけならば無視できたものを。皇女まで来られたら流石に無理か……そも、細工するにも準備が足りてないのだがな……」
「じゃあやらないでほしいんですけどね!? 心臓に悪いなぁもう!!」
そう言って、諦めた孔明は、ため息を吐くと、
「さて、周回をするのなら早めにするとしよう。早く終わればその分だけ休憩できるというのは知っているからな」
「任せて。ヴィイが全てを凍らせるわ」
「うん。じゃあ、さっさと行ってすぐ終わるとしようか」
そう言って、三人は周回へ向かうのだった。
正直、パールヴァティーで行けると思ったんですけど、2wave目が難敵だった……
そして、今回もアナスタシアの攻撃力が足りなくてどうしようか思考中な私です(吐血