「う~む。まじんさん、何やってるんだろうね?」
「とりあえずオルタがいっぱいって言うのは分かったわ。適当に脱出しましょう」
「単調な作業時ではなくなりましたが、最終的に周回に戻るので、気分転換ですね。張り切りますよー!」
「この新人、大物過ぎるんじゃが。戦闘狂こわいわぁ~……」
「それ、ノッブは言っちゃだめだと思うんです。明らかに貴女も戦闘狂の部類じゃないですか」
「正直エウリュアレ以外変わらないと思うのだけど」
「わ、私はマスターの役に立ちたいだけよ!?」
わいわいと騒ぎながら、新しく現れたエリアを制圧していくカルデア家。
軍備をしっかりと蓄えていたので、ノンストップで突き進む。
「いやぁ、これだけあれば余裕で終わるのぅ。いや、フラグじゃなくて。真面目に」
「なんでノッブは何を言ってもフラグっぽいんですかね?」
「さぁ? 中身がダメなんじゃない?」
「あれ、儂めっちゃディスられてる? 儂怒って良い奴じゃよね?」
「まぁ、それは帰ってからですね。じゃ、さっさと終わらせちゃいましょう」
機嫌の良さそうなBBが先頭に立ち、進軍していく。
今回は最近にしては珍しく門を使わない徒歩での移動なので、ピクニック気分で楽しいのだろう。
「う~む。しかし、歩くのも少なくなったものじゃなぁ……やっぱ門が便利過ぎるのが問題か……」
「便利だと思わず使っちゃいますよね~。私もなんですけど。いやぁ、これ、人間だったらあっという間にふくよかになってますよ?」
「ぶくぶく太って動けんくなりそうじゃよなぁ」
「ま、マスターはそうならないわよね……?」
「さぁ、どうかしらね。最近そんなに訓練もしてないみたいだし」
「いやいや。ちゃんとやってるからね? 見られてないだけでさ」
「そうなの? てっきりサボってるのかと思ったわ」
「……私、サボってる時なんか一度も見たことが無いのだけど。私が見てるのに気づくまでずっとやってない?」
「えっ、あれ、見られてた……? あぁ、いや、見られちゃいけないわけじゃないけど……うぅむ……」
「大丈夫ですってセンパイ。センパイのトレーニング記録はこっちで勝手に付けてますから! ちゃんとマシュさんへのワイロになってるので安心してくださいね!」
「一ミリも安心できない……!! とりあえず、帰ったら監視カメラを全部破壊しておこう……」
「隠蔽は本気ですから、絶対見つからないですよ。このカメラだけは全身全霊を込めましたので、リフォームしても無駄ですので!」
「……部屋を変えるしかないか」
「あっ、それは流石に防げないですねぇ……」
「むしろそれでも追いかけるんなら、儂は全力で引くわ。ストーカーじゃろ」
それでも、リフォームは無駄だというのはどういうことなのだろうか。と思わなくも無いが、そこには触れないことにした。
「さて、後少しでまた魔王城。サクッと終わらせようか」
「「「おー!」」」
そう言って、カルデア家は再び魔王城に進軍するのだった。
あ、聖杯貰いました。ターン毎に回復するのは、高火力を用意してない時には泣きを見るので、もう少しHP少な目でいて欲しかったなぁと思いました。毘沙門天を信じれば勝てる……