「ふふふ……ついに来たわよ、400万後半……!!」
「480万とか、本当に後少しなんじゃけど」
「すごいよねぇ……誰だ。エウリュアレが非力だとか言ったの」
「先輩。それ、エウリュアレさんが言ってます」
「完全に相性と性能でゴリ押ししてるだけなんだけどね」
「それでも十分じゃろ」
「いいえ? これで終わるわけないじゃない。目指すは500万よ!!」
「今回はいつもと違って妙にダメージにこだわるのぅ……」
いつもの様に休憩室で話しているオオガミ達。
もぐもぐとフィナンシェを食べながら、次こそはと意気込むエウリュアレ。ちなみに、オオガミの隣にいる茨木も同じようにもぐもぐと食べていた。
「簡単な事よ。今回は私が面白いくらいにダメージを出せるの。なら、今のうちに楽しむしかないじゃない」
「その発想が凄いんじゃよな……まぁ、普段耐久要員じゃし、仕方ないか」
「余は、たったの一度も活躍してないのだがっ……活躍してないのだがっ!!」
「うむ。儂も今回が久方ぶりの活躍じゃったからなぁ……まぁ、待機の方が長いからの。諦めるんじゃ」
「むむむむむっ……余は何時になったらメインとして戦えるのだ……!?」
「あれだけ黄金劇場を呼び出して、まだ足りないのかしら……いえ、私も人の事言えないのだけど」
「そうじゃな。どれだけ鬼に視線を突き刺せば気が済むんじゃ」
「それは、あれよ。鬼が一撃で沈むまで」
「600万を叩きだしたいとか、夢見過ぎじゃろ。次の復刻を待つんじゃな」
「復刻の復刻……再復刻、あるんでしょうか」
「まぁ、気長に待つとするぞ。余は寛大だからな! 次の戦いに備えるぞ、
「切り替え早いね……」
すぐに気持ちを切り替え、次の戦いに備えるネロ。エウリュアレの戦いの時に必ず一度宝具を放っていたりするのだが、そのおかげで溜飲が下がったのか、それとも何か他の事を考えているのか。
オオガミはそれで少し悩んだが、別に気にすることでもないだろうと考えを止める。
「でも、しばらくリップと山道周回だよ?」
「む。では、余はしばらく待機か」
「私も待機ね。ノッブは行ってらっしゃい」
「うむ。茶々が高確率で儂に言いつけに来るからの。トドメはしっかりと刺して置かんとな」
「そうだね。茶々が言いつけに来るなら仕方なし」
「皆、なんだかんだ甘いのぅ……小さい者には甘くなるのが人の性かのぅ……」
「何言ってるの。そもそも、私の存在は偶像。アイドルよ? 人が望んだ形。その私が小さいのだから、つまりそう言う事でしょう?」
「碌な人間がいないネ!!」
「小さいは可愛い。可愛いは正義。つまりはそう言う事だよノッブ」
「マスターもおかしくなっとるんじゃが!」
「先輩! 帰ってきてください!!」
何も間違った事は言っていない。と胸を張るオオガミとエウリュアレ。苦笑いをするしかないノッブとマシュの姿が、そこにはあったのだった。
可愛いは正義。真理ですね。
あともう少し……噂のオダチェンシステムを使えば行けるのではないかと思ってはいるんですが、まだ試してないんですよね……