「とりあえず、逃走エリアはストリートだけで良いかな?」
ルルハワの簡易地図とワイキキストリートの地図を開きつつ、そう言うオオガミ。
その地図を一緒に覗き込んでいるBBは、
「そうですね~。一応建物が壊されないように防御張っておきますけど、壊されるかもしれないので、気を付けてくださいね」
「うん、そうしておく。ノッブの方はどう?」
「完成しそうですよ。暇そうにしてたサーヴァントを総動員してますし。あっち、バイト代出るんですって。こっちにはないんですか?」
「賭け事でもすれば良いんじゃない? あとは飲み物を売るとか」
「あれ。てっきり諦めろとか言われると思ったんですけど、意外ですね」
「だってほら、イシュタルが勝手にやるから、先にこっちでやっておく方が面倒事は少なそうだし」
「あ~……なるほど。確かに彼女、やらかしのプロですからね。それに、私たちのイベントで他人に稼がせるほど、私は優しくないんです」
「うん。よろしく頼むよBB」
オオガミはそう言って、地図を畳んでBBに渡す。
「そういえば、センパイは参加組でしたっけ。こっち側にいたら八百長になりそうですが」
「いや、ルール決めたりエリアを決めたりしてるだけだから、言うほど有利になる訳じゃないよ。鬼役はBBとノッブに任せてるし。ギミックもそっち任せでしょ。という訳で、司会は任せたよBB」
「は~い。じゃあ、実況はノッブで、解説は孔明さんですね。一応事前募集はしますけど、センパイの方でも声かけしておいてくださいね?」
「うん。というか、引き入れたいサーヴァントには声をかけてるんだよね。あとは自由参加がどうなるかって感じ」
「流石センパイ、仕事が早いですね。それじゃ、こっちも準備があるので行きますね~。鬼役、楽しみにしておいてくださいね!」
そう言って門を開いてどこかへ行くBB。
オオガミはそれを見送った後、
「さて、どうしようか。明日に向けて休むか、遊ぼうか……」
「それ以前にまだ同人誌全部作ってないでしょうが。帰って周回するわよマスター」
「クソッ! 逃げ切れなかったか!」
どうしようか悩んでいたオオガミは、後ろからにっこりと笑って近づいてきた邪ンヌに捕まり、半泣きになる。
「まぁ、別に急ぐ必要はないけど、早めに終わらせて遊ぶ方が気が楽でしょ」
「まぁねぇ……仕方ない。サクサク作っていこうか」
「そんなサクサク作れるもんでもないわよ……というか、なんで毎度一週間なのよ。もっと期間を延ばしてくれても良いと思うのだけど」
「そもそも現地入りした時点で一週間前だしねぇ……どうしようもないんじゃない?」
「チッ……まぁ今更変わっても大変なだけだから良いけど。ほら、さっさと行くわよ」
「はいはい。頑張りますよ~」
そう言って、オオガミは邪ンヌと一緒にホテルへ戻るのだった。
問題は、明日だけで書ききれるかという問題があって……いえ、まぁ、頑張りますけど……書きたいのが全部書けるかなぁ……