なんだか技術部も増えたね(いつの間にこんな大所帯になったのかしらね)
「ハァ……結局二人で遊ぶって事は出来なかったわね」
「本当にね。なんだかんだ鬼ごっこに時間をかけ過ぎたよ。でもまぁ、次はラスベガス。去年も行ったルルハワよりも新しい楽しみがあると思うから、そっちで遊ぼう。ルルハワは微妙にトラウマだよ」
そう言って、オオガミは技術部の工房への扉を開く。
「うわははは!! やっべぇメンバーになって来たな技術部! 儂BB以外どうしようもならんのじゃけど!!」
「私だけなら何とかなるとか思われてるの、かなり心外なんですけど。BBちゃんは誰にも制御出来ないのです!」
「朕も制御されるつもりなど毛頭も無いな!」
「ルビーちゃん的には、気軽な実験台が出来たので問題ないんですが。英霊にも効くお薬とか、結構凄いのでは? ルビーちゃん自画自賛しますけど、実はナイチンゲールさんに見つかると殺されそうなんですよね」
「う~ん、見事にバラバラな専門だね。これをまとめ上げるとか、中々すごいねマスターくんは。これを全部まとめ上げた時の作品は、きっと凄いものになるだろうなぁ!」
いつの間にこんな大所帯になったのだったか。
ノッブとBBといういつものメンバーに加え、始皇帝、ルビー、二代目ダ・ヴィンチちゃんことロリンチちゃん。
オオガミはその光景に苦笑しながら、
「ノッブとBB、お疲れ。逃走中はどうだった?」
「おぅマスター! 儂はあれで満足じゃよ。BBは不満そうだが」
「本当にそうですよ。頑張って色々しましたけど、結局半分も出来てませんし。次はもうちょっと時間を増やしてプロットも余裕を持って組まないとですねぇ……あと台本です。うっかり忘れるとかありましたし、試作としては上々という感じです。次回はもうちょっとうまくできると思うんですが、まぁやってみたらですね」
そう言って改善案をオオガミに渡すBB。
「正直、センパイは最後まで生き残ると思ってたんですけどねぇ……意外でした。あんなにアッサリ捕まるなんて……」
「いや、流石に挟み撃ちになったら無理だって。カードもなかったからガンド使えないし。無理無理。酷かったのはエウリュアレとロビンでしょ」
「あれだけは本気で抗議しようかと思ったのだけど。ロビンは自責の念で死んでたわ」
「ロビンさん弱すぎません……? いえ、まぁしょうがないとは思いますけど。と言うわけで、BBちゃん的には何とも言えない微妙な感じでした。まぁ、楽しんでたんですけど」
「うんうん。次は私も参加したいな~。もっと映像綺麗にしたくない? 企画も手伝うよ? むしろやらせて!」
「うわぁ! ちょ、急に乗りかからないでください! びっくりするじゃないですか! もう!」
飛びついてきたロリンチちゃんに倒されそうになるも何とか堪えるBB。
ノッブはそんなロリンチちゃんの言葉を聞いて、
「おぉ! やっと協力的な人員が増えた! 正直皆身勝手でまとめたくないから放置気味じゃったし、助かる!」
「えぇっ!? 技術部入りは予想してましたけど、こっち側です!? また工房拡張ですか面倒臭い!」
「うるさいわほとんど儂が働くんじゃからええじゃろうが」
そう言って文句を言うBBをねじ伏せるノッブ。
なんだかんだ、企画・運用はノッブが主体が多いのだった。やはり技術部実質リーダーたるノッブは、その役職だと言われるだけの実績があるという事。
「ま、これからは好きな時に来ていいぞ。明日までにBBに拡張させておくし」
「やっぱり私じゃないですかぁ!!」
なんだかんだと無茶ぶりをされるBBは、それでもノッブに言われた通りやるのだった。
エウリュアレデートはラスベガス。待て次回という事で。とりあえずイベントすっぽかしてエウリュアレとラスベガスデート。自由散策禁止にされてたら発狂します(真顔
それにしても、ロリンチちゃん有能なんですけど。宝物庫のアーツシステムがサクッと組めた……まだレベル80でスキルも6/1/7なのに……パネェ……