「で、どうだったんです? デート」
「……普通に楽しかったけど?」
話を聞かせてもらう代わりに、と言ってBBが持ってきたチョコレートを食べながら答えるエウリュアレ。
それを聞いてBBは不満そうな顔をすると、
「そう言うのが聞きたいんじゃないんですよ。昨日会った時点で楽しんでるのは分かってましたし。どういうところが良かったかっていうのを聞きたいんです~っ!」
「どういうところって言われても……あぁ、ノッブのところにあったうどん屋は美味しかったわ。なんでラスベガスに来てまでって思ったけど」
「いや、どんだけうどん推すんですか。なんですか。誤魔化すときはみんなそれを言えって言われてるんですか。もう、ふざけないでくださいよ」
「そうねぇ……腹筋がちゃんと硬かったのは流石だったわねぇ……ちゃんと鍛えてたわ」
「なんで身体の方に行くんですか……というか、それってノロケなんです? どこのタイミングでそんなの確認したんですか……」
「水天宮でペンギンと一緒に隣からつついてただけよ。怒られたけど」
「いやそりゃ怒りますよ。っていうか、ペンギンにつつかれて無傷だったんですかあの人。あそこのペンギン、結構攻撃力あると思うんですけど」
ついに防御力も上がってきたかぁ。と思いつつも、そんなペンギンに紛れてオオガミの脇腹をつついているエウリュアレを想像して笑みがこぼれるBB。
「後は……そうね。ルカンも凄かったわ。やっぱりあの即興劇は何時見ても良いものだわ。集団で行くときは、劇よりも周りの方が気になっちゃって集中できないし。まぁ、ジャンヌがいたからそれはそれで集中出来なかったけども」
「そうなんですか……あの自称姉。結構厄介ですね……鮫を召喚してましたし、変な神と契約してそうな雰囲気なんですよね……黒い鬼を従え始めたらいよいよ私の敵ですね。海に沈めないといけません……」
「聖女が悪魔を従えるってどうなのかしら……」
「彼女ならあるいはあり得るような気もするんですけどね……まぁ、夜鬼なんて早々出てきませんって」
なんとなくフラグっぽいことを言うBBにエウリュアレは苦笑いをしつつ、
「まぁ、私はそんな感じだったわ。個人的には楽しめたし、そっちはそっちで遊んでたんでしょ。良いじゃない、別に」
「乙女的に気になるんですよ? そういうものなんです」
「そう……まぁ、楽しそうで何よりよ。それじゃ、私はメルトと遊んでくるわ」
「き、昨日の今日でですか……いえ、まぁ、センパイもキャメロットに殴り込みに行ってますけど。余韻もなにもあったものじゃないですね……」
「余韻って……毎度あなた達と会わないだけでわりといつもの事だもの。変に意識して気まずくなる方が嫌だもの。それじゃあね」
エウリュアレはそう言うと、BBから貰ったチョコレートの箱を抱えて去っていく。
しかし、その耳が赤くなっていることに気づいたBBは、にんまりと笑うのだった。
エウリュアレのこのかわいさをどうするべきか、どう表現をして良いのかが分かってないのです。ヒロインの性能を活かせぬまま死にたくはないでござる……
そしてアンケートで優勢なメルト……でもなんだかんだ拮抗してるのがスゴい。何より技術部が意外と人気で驚いてます。ノッブとBBだよ? 良いのかそれで。私も見たいけども。
次のデート回をどうするか
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エウリュアレ一択
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メルトを忘れるな
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技術部二人とぶらり旅