「めっずらしいのぅ。いつもくっついてるエウリュアレとメルトはどうしたんじゃ?」
「メルトは水天宮の仕事でいなくて、エウリュアレは久しぶりに姉妹で遊んでくるって言ってステンノとアナ、それに見つかってしまったメドゥーサを連れて出掛けたよ」
「あぁ、なるほど。それで暇になったからこっちに来たんですね」
それならしょうがないですね。と一人頷くBBにトランプを箱で投げつけるオオガミ。
だがBBはそれを片手で取ると、
「全く……センパイ、素直じゃないんですから。素直に言えばBBちゃんだって遊んであげますからね」
「いや別にBBは……」
「えっ、なんですかその反応。普通に傷付くんですけど……」
地味に、しかし少なくないダメージを受けているような様子のBBを横目に、ノッブは立ち上がると、
「よし。そこらへん歩いてるはずのメイドを捕まえてサバゲーでも行くか。このチームなら行けるじゃろ」
「ふむふむ……あれ、そうすると
「平然とロビンさんを壁扱いしてるんだけど。ノッブ、パートナーでしょ。なんとかして」
「儂にも流石に出来んことはある。BBの事は諦めるんじゃ……どうしようもない……」
「待って待って。待ってください。なんで私手遅れな子みたいな扱いを受けてるんですか。話を聞かないだけでやることはちゃんとしてますよ! 特攻隊で良いですか!?」
「いやアサシンばりの背面奇襲担当じゃ」
「ある意味前線より危ない……!」
とりあえずBBで始末ができるよね。と言いたげな二人に戦慄するBB。
ノッブはその間にも出掛ける支度をしつつ、
「霊基は水着で良いか。マスターはどうする。アトラス院か?」
「ん? いや、その場で着替えるから特には。BB。メイドオルタがどこにいるか分かる?」
「あぁ、それなら検討はついてます。暴れるならと考えて、一応全員の行動は把握してますから」
「なんでそんな危険人物みたいな事を……あぁいや、危険人物だったね。ごめん」
「納得いかないです……! BBちゃん、ちゃんとしている方が多いと思うんですが……!」
「それを遥かに上回る行為しとるんじゃし、是非もなくない? まぁ、儂も同じようなもんじゃけど」
「ノッブは分かります。でもなんで私まで同じ扱いなのか。コレが納得いきません……!」
「どっちもどっちだよ……」
「ひ、ひどい……! センパイがそんなことを言うなんて……!」
しくしくと泣くBBだが、あいにくオオガミもノッブもうそ泣きだと気付いているのだった。
「よし。じゃあ行くか」
「おー」
「あ、ちょっと、さりげなく置いていこうとしないでください!」
そう言って、三人はHIMEJIカジノに向かうのだった。
なんだかんだこの悪友三人組が一番気楽な気がする……エウリュアレもメルトも甘いので胸焼けしやすいのでは……?
しかしここまで恋愛要素皆無で突き進めるの、こいつらくらいでは……? 何よりも一番ギャグ寄りなのだ……
そして安定のメルト。やはりメルト回は見たい人多いんですね……
次のデート回をどうするか
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エウリュアレ一択
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メルトを忘れるな
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技術部二人とぶらり旅