「あ、マスター! ラスベガスぶりですね! こんにちは!」
「こんにちは沖田さん。それと、ラスベガスは昨日まではやってたよ?」
「いや、それはまぁそうなんですけど。実際カルデアで会うのは初なので。まぁあんまり気にしないでください」
廊下でバッタリ会った沖田に挨拶をする。
すると、沖田は思い出したように、
「そうだ! マスター。ノッブ知りません? カルデアのボイラー室隣が部屋だって言われたんですけど、昨日から会ってないんですよ! どこ行ったんでしょう……帰ってないとか?」
「いや、帰ってきてるけど、ボイラー室隣にはあんまり帰らないよ? というか、今あそこは完全に土方さんの部屋になってるよ」
「え、なんですかそれ。坂本さんとかどうしたんです? 以蔵とか、消えました?」
「いや、その隣の部屋が坂本さんとかの部屋。だってほら、ノッブたちがいるから戦争にならなかっただけで、薩長土肥の土佐だから。殺伐になっちゃう……」
「あ~……なるほど。それは確かに土方さんならやりますね。というか、茶々さんも?」
完全に土方が占拠しているというのだけは分かった沖田は、それはそれとして他のメンバーの居場所を突き止めようとする沖田。
「ん~……茶々はスカディ様とアナスタシアの部屋かな。ノウムカルデアになった時くらいに押し込んでからずっとそのまま。なんか仲良くなってるっぽいよ?」
「マジですか。え、もしかしてみんなペアいます? 沖田さん置いてけぼり? ボッチ新撰組ですか?」
「いやいや。土方さんがいるよ」
「え、えぇ~……別に土方さんは……まぁいいです。それで、ノッブは何処ですか?」
「あぁ、うん。やっぱりそこに戻るよね……」
聞かれたオオガミは困ったように笑うと、通信機を取り出し、
「もしもしBB。工房に一名様。ノッブに片付けるように言っておいて。粉微塵にされたくないやつは特に。頼んだよ? ……いや、マシュではないけど、どちらかと言えば風紀側。ノッブ関係なのでBBは逃げるのを推奨するよ。じゃ、そっち行くから、三分で終わらせて」
そう言って、通信機の向こうで騒ぐ声を無視して終了させると、沖田さんに笑顔を向け、
「それじゃ、行こうか」
「マスター、今スゴい悪い顔をしてますよ?」
どこか恐ろしさを感じる笑みに思わず苦笑いになる沖田。
一体どこへ向かうのかと不安で胸をいっぱいにしながら、とりあえず警戒しておこうと完全装備を展開しつつ、オオガミの後ろをついていくのだった。
弊カルデアは自由すぎてぐだぐだ組が定位置にいないという。ノッブは工房暮らし、茶々は別室持ちという。まともに住んでるの土方さんしかいなくない? 織田軍自由すぎじゃない?
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