「フハハハ完全復活だぜ! もうベッドとか怖くない!」
「あら、ようやく来たのね」
「まっひゃく、おひょいひゃなひ」
そう言って、食堂の一番手前の席を陣取っているメルトとエウリュアレ。
やって来たオオガミは、ストローでレモネードをゴクゴクと飲むエウリュアレを見て、
「あれ……エウリュアレ、ちょっとふっくらした?」
「……はっ倒すわひょっ!?」
「……このほっぺたの弾力……前よりももっちりしてる……あと大きくなってる……これはこれでありなのではぐぅっ!?」
「ふっざけるんじゃないわよ。私の体型が変化? そんなわけないじゃない。スキルの効果もおまけでついてるのよ!? そんな、そんなわけ……」
オオガミを蹴り倒した後に、エウリュアレは自分の体を所々確認すると、
「……ふんっ!」
「理不尽っ!?」
とりあえずとばかりに、前の一撃でダウンしているオオガミを蹴り飛ばし、エウリュアレは一息吐く。
そして、メルトに向き直ると、
「メルトのドレインでどうにかできないかしら」
「サボらないで適度に運動した方が明らかに良いと思うのだけど」
「良いの。どうせ戦闘に駆り出されるのなんてしばらくやらないもの。だから楽するの、良いでしょ」
「なんか、誰かのために使うのは違うから嫌。相手はするから普通に頑張りなさいよ。太ったって言っても、魔力貯蔵が急上昇しただけだろうし、消費しちゃえば元通りよ」
「そう……? まぁ、それなら……えぇ。犯人っぽいアンリ辺りに手伝ってもらおうかしら」
「そうね。ついでに刑部姫とガネーシャも連れていったら? たぶんあの二人も困ってるだろうし」
「……レクリエーションルームよね。たぶん。ちょっと声をかけてくるわ」
エウリュアレはそう言うと、部屋を出ていく。
そして、その間うずくまっていたオオガミにメルトは、
「ほら、さっさと起きなさい。それと、さっきのは貴方が100%悪いから」
「あぁ、うん……それは分かってる……流石にやり過ぎた……」
退院してすぐにボロボロなオオガミ。
反省しているようなオオガミを見て、メルトはリヴァイアサンパーカーを着てラムダに変わると、
「大丈夫よ。そんな怒ってないわ。大体は照れ隠しよ」
「怒ってる要素はありはするんだね。うん。そりゃそうだ」
サーヴァントとはいえ、女性というのに変わりはなく、むしろ本来ならば体型が変化しないからこそ、気にしてしまうこともあるということだろう。
それを理解したオオガミは、
「じゃあ、手伝ってくるかな」
「貴方、意外と酷いわよね」
「なんで!?」
メルトに言われ、ショックを受けるのだった。
でも正直エウリュアレはもうちょっと肉がついてた方が可愛いんじゃないかと思うんですが私だけ?
ちなみに案の定前回のアンリが原因。太るというのを伝えないまま飲ませればあとは勝手に飲んでくれるエウリュアレチョロいのです。
次のデート回をどうするか
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エウリュアレ一択
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メルトを忘れるな
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技術部二人とぶらり旅