「ふぅ……なんというか、今更だけど、種火ならセイバー相手にも平然と連れて行くようになったわね……」
「周回できるんだから仕方ないと思うんだ……」
「まぁ、私は倒せるなら文句ないんだけど。ほら、たまに残るのが嫌な所よ」
そう文句を言いながらトレーニングルームから出てくるラムダとオオガミ。
「正直、あの皇帝に頼るのは気分的によろしくないのだけど……」
「でもネロは有能だから……編成しないと回らないことに気付いてしまったから……」
「くっ……アイツ、なんで変にスペックいいのよ……」
「嫁皇帝に隙は無かった……つまりはそう言う事なんだよ……」
「なんか、悔しいのだけど……」
ぐぬぬ。と唸りながら歩くラムダ。
オオガミはため息を吐きながら、
「まぁ、ほら。勝てるんなら大丈夫でしょ。大丈夫。勝てないわけじゃないし」
「そうね。別に、使えるなら使った方が良いもの」
「中々酷い事を言われている気がする……余は悲しい……」
「おっと。ネロちゃま何時からお隣に」
いつの間にか隣に来てわざとらしく泣いているネロに、声をかけるオオガミ。
すると、ネロは先ほどまでの様子は何だったのかと言う勢いで明るい表情に変わり、
「うむ! 特に何と言うわけではないが、久しぶりにマスターと話そうかと思ってな。まぁ、今日もいつも通りメルトと一緒にいるわけではあったが。たぶん食堂辺りでエウリュアレと合流するのだろう?」
「ちょっと、完全に行動が読まれてるじゃない」
「いや、正直自分の行動がワンパターンなのは何となく感じてたけど、実際に言われるとびっくりするね?」
うんうん。と何かに納得するかのように頷くオオガミ。
だが、隣にいるラムダは気が気じゃないのか、オオガミの腕に抱き着きながら、
「いい? 渡しはしないからね?」
「分かっておる。余もそこまで必死で奪いには行かぬし、何よりエウリュアレの壁が高すぎてちょっと気軽に手を出せないというか……うむ。それでもいずれ狙うので覚悟しておけ」
「あれ、自然に宣戦布告してる」
「いい度胸じゃない。秒で海に沈めてあげる。楽しみにしてなさいよね」
オオガミを挟みひっそりと冷戦状態の二人に、挟まれている当事者はと言うと、
「正直現状で手一杯なのですが。とりあえず、ネロちゃまも食堂にお菓子を食べに行く?」
「もちろんだとも! ただ……その、ちゃまとは何だ。ちゃまとは。なんだか可愛い響きだが、軽んじてないか? 皇帝だぞ? 偉いのだぞ?」
「別に軽んじては無いけど、愛称っぽくしたいよねって。ほら、なんか親しみやすさは上がるじゃん?」
「むぅ……まぁ、親しみやすさは重要だな。ならそれも許可しよう。ちゃま。なんだかただでさえも可愛い余が更に可愛くなるような気がするな!」
「うんうん。じゃ、今日はキャンディークッキーでも出そうかな」
そう言いながら、三人は食堂へと向かうのだった。
セイバー相手にも回すんですよラムダ。乱数の関係でたまに残しますけど、まぁカバーできる範囲内。やはりラムダが最強……種火なら余裕ですよ。
まぁ、編成条件が嫁ネロ・パラケルスス・孔明とか言うイカれたメンバーなんですけども。
あ、ネロちゃまのヒロイン予定はないです(無慈悲
次のデート回をどうするか
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エウリュアレ一択
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メルトを忘れるな
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技術部二人とぶらり旅