新特異点開始!(縛りなんて、珍しい事をするのね?)
「という事で!! アガルタ攻略メンバーを決めるよ!!」
「どうせ儂はいないじゃろ?」
「どうせ私は入れられるわよ」
「ついに! 余の出番だな!!」
「私の出番もあるのよね!?」
「わ、私もですか……?」
完全に自分の未来を見通しているアーチャー二人。事実、今回のアガルタでは女性サーヴァントがボーナスなので、エウリュアレが参戦することは確定だろう。
「まぁ、エウリュアレは良いとして、マシュは今回禁止だからね。縛りだよ」
「おっそろしいこと言うのぅ……マシュがいなければ辛いじゃろ」
「挑戦あるのみ。まずは限界を超えてみる所からだよ」
「まぁ、たまにはそう言うのも良いわね。どこまで通用するのか。楽しみだわ」
「ふむ……つまり、余が支えればいいのだろう?」
「で、私が後ろで歌っていればいいのよね?」
「まぁ、大体そんな感じ。ただ、エリちゃんは場合によるけどね。相性的な意味で」
「えぇっ!? エウリュアレもネロもほぼ出れるのに、私だけ相性の問題なの!?」
半泣きで言うが、そこは育て方の違いである。仕方がないと諦めて、強く生きてほしい。
「とりあえず、バーサーカーは、今の所戦力になりうるのが茶々しかいないので、今回は無しで。代わりに、セイバー・アーチャー・ランサー以外なら大体何とかなるパッションを編成に入れておこう。余った枠は……ナーサリーかな?」
「えぇ!? 私ですか!?」
「どうしてそこが私じゃないの!?」
「それは、ほら。えっと、エリちゃんは鬼ヶ島で働いてくれたし。一回休憩って事で」
「エウリュアレは実質キャメロットからずっと出てた気がするんだけど!?」
「…………うん。まぁ、あれだ。セイバーが怖いから連れて行きたくない。エリちゃん、全体的に辛いものがあるしね」
「はうっ! 言い返せないわ……!!」
バフとしては良いが、攻撃力が足りていないので中々運用がしにくく、使いにくいというのもあった。スキルレベルが上がってないのも一つの原因だったりする。
「もちろん、ノッブも場合によっては連れて行くよ?」
「む? 儂もか?」
「そりゃ、セイバー多めだったらもちろん連れて行くよ。エリちゃんも、アーチャー多めだったら連れて行くし」
「ふむ。という事は、儂もチャンスがあるわけじゃな」
「私も可能性はあるわね……!!」
可能性に目を輝かせるが、あくまでも可能性は可能性である。実際に進んでみなければ分からない。
「よし……とりあえず、仮決めはこれでいいね。じゃあ、実際に行ってみようか」
「そうね、そうしましょう。まずは挑んで確認よ。何時だってそうしてきたもの」
「なんだかんだ言って、行き当たりばったりよね……よくもまぁ、ここまで来れたわよね」
「むぅ……余が来る前の話をされると困る……なんせ、分からんからな」
「儂も知らんが、まぁ、戦法からして相当無茶しとったんじゃろ」
「知りたいような、知りたくないような……ですね」
何とも言えない表情の三人は、悟ったような表情をする二人を見て、これからの事が不安になるのだった。
ボーナスが入るキャラと、ストーリーに従ってマシュ縛り。果たして勝てるのか否か……頑張るしかない……!!
さりげなく、縛りは初なんですよね。