ついに来たぞギル祭!(再来のニューヨークにレッツゴー!)
「いやぁ、一年ぶりのニューヨーク! エキシビションマッチというワクワクバトル! パカパカ開けるよボックスガチャ! レッツゴー煌めく周回地獄へ!」
「地獄って言っちゃってるじゃない」
「うふふ。大丈夫、私は周回からは逃げられるから」
にっこりと笑って手を振るエウリュアレに、複雑そうな顔をするラムダ。
とはいえ、実際にエウリュアレは観客席待機なので、言っていること自体は間違っていなかったりする。
「さて、じゃあまずは礼装を集めて……そのために素材を集めて……あれ、結局周回しかないのでは」
「結局周回じゃない」
「今なら素材を落とすのはアーチャーね。走り時じゃない?」
「でもなぁ……回りにくいんだよねぇ……」
うぅむ。と悩むオオガミに、エウリュアレは、
「大丈夫よ。どうせすぐ回れるようになるわ。だってほら、回れるようにするでしょ? 貴方」
「う~ん、理解度が高いと先に言われてしまう悲しさ……複雑ぅ」
「暗に私はどうあがいても周回させられるってこと? まぁ良いけど……最高のショーを見せてあげるわ」
「ラスベガスだけでなく、ニューヨークでも見られるなんて! やったぜいつでもショータイム!」
「種火周回でも散々見たじゃない……」
「それはそれ。これはこれだよエウリュアレ。地形効果ってのはあるんだよ。普段見ないところで見るからこそ良いものだと再認識できるってことだよやったね!」
「あぁ、うん。そうね。貴方はそういうやつだったわね……まぁ、それならそれで……頑張ってねメルト」
「え、なに。何が起こるの? 過労死はしないわよ? 周りはさせるけど」
「そりゃ、周囲の生気吸うもんね」
「なんだか危ない感じね」
危険な香りが漂っているが、周囲からNPを回収して宝具を撃つのだからあまり間違っていないだろう。
「ま、とりあえずは周回で良いかな。クジエリアがキャスターだしね。きっとアーチャーになることを信じてのんびり頑張ろう」
「あ、これきっとダメなやつね。頑張ってマスター。応援してるわ」
「別に私メインじゃなくたって勝てるでしょ。頑張りなさいマスター?」
「あれ、今自然に諦められた? え、酷くない? 泣けるんだけど。って、待って待って。そんな晴れやかな顔で入っていかないで!?」
そう言いながら、先にタワーに入っていくエウリュアレとラムダを追いかけ、オオガミも入っていく。
そんな三人に遅れて、
「……去年、結構な割合で私が倒してた気がするんですが……今年もでしょうか……」
「大丈夫! 何かあったらマスターが何とかしてくれるさ! はっはっは!」
「うるさいですねこの残念魔術師」
そう文句を言いながら、アナとマーリンも入場する。
とりあえずお米屋さんをクリア。マーリン・始皇帝・ガネーシャの三人で行って、結局礼装無しのアナが最強だったというオチ。お米にはアナ。これですね。