「う~ん、攻撃力不足かなぁ。どうしてもあとちょっとだけ貯まらないときがあるね。どう補おうか……」
「う~む、純粋に攻撃力を強化するのが手っ取り早いけど、その手段がないからなぁ……礼装を重ねれば解決しそうだけども、ドロップしてくれないし」
「「困ったなぁ」」
そう言って悩むオオガミとロリンチ。
それを見ていたラムダは、
「なんだか面倒なことに悩んでるのだけはわかったのだけど、何で悩んでるの?」
「一撃必殺計画」
「スッゴい簡潔で意味不明だけど、周回のことだってなんとなく察したわ。というか、礼装を全員が持っててよく回れるわね……」
「回れてないから悩んでいるのだけど。まぁ、そこら辺は時間が解決してくれるでしょ」
「雑ねぇ……ま、私は構わないけど」
そう言って、ラムダは軽くストレッチをしながら、
「じゃ、軽く運動してこようかしら。一緒に来る?」
「ん~……どうしようかしら。行っても良いけど、見ているのも楽しいのよね……」
「別に、この後戦うかもしれないから体を動かしておこうってだけだし、無理に来る必要はないわよ」
「そうねぇ……ちょっと玉藻の様子を見てから行こうかしら。編成から外れて、微妙に不機嫌そうだったし」
「そう。じゃあ先に行ってるわね」
「えぇ、すぐ行くわ」
そう言って去っていくラムダに手を振り、エウリュアレは玉藻を探しに出る。
* * *
「ん~……どれが良いと思います?」
「むぐむぐ……うむ。これは旨いな。というか、どれも旨いから選べん……全部で良いだろ」
カルデアの食堂で、モグモグと出される菓子を食べていくバラキーに、玉藻は苦笑いをしつつ、
「なんと言いますか、人選間違えた気もしますけど、なんというか、ここまで素直に感想を言われるとなんだかそれで良い気がしてきますね……」
「いや何言ってるんですか。というか、なんでバラキーに餌付けしてるんです? それは私の仕事ですよ?」
「あぁもう、面倒ですねぇ。貴女も食べて感想を聞かせなさい!」
そう言って、隣で喧しく騒ぐカーマの口に和菓子を叩き込んで無理矢理座らせる。
叩き込まれたカーマはというと、少しの間は不機嫌そうにしていたが、すぐに機嫌を良くすると、
「ま、まぁ、控え目な甘さで良いんじゃないですか? 強すぎないので胸焼けもしないでしょうし。お腹も膨れるようなので、糖分補給にも食用にも良いものだと思いますけど? 強いていうなら、私はこっちの方が好きです。可愛いですし」
「ふむふむ。やっぱり形も重要ですよね。じゃ、こちらの方にしますか。では、残りはそちらで処理してくださって構いませんので」
「うむ! ありがたくもらおう!」
「いつかお返ししますね~」
「いつぞやのレモネードみたいなのは突き返しますからね」
「チッ」
舌打ちをするカーマに笑顔で返しつつ、玉藻は厨房の奥へと入っていくのだった。
どうあがいても礼装の問題で三ターンが出来ないので礼装ドロップを切望している私です。後最低二枚……!