「あっははは! いいねぇいいねぇ! 『すぱるた』には墨を塗れってな! べっとりねっとり泥まみれ墨まみれの真っ黒黒けさ!」
「う~ん、久しぶりの王の話は如何だったかなマスター? 正直久しぶりにしては結構喋った方だと思うよ?」
「先輩! どうでしたか!? 私、活躍出来てたでしょうか! 最近全く呼ばれないので不安になっていたんですが……久しぶり過ぎたので加減がうまく出来たかどうか……」
「うん。今回の防衛MVPはマシュだね。流石防御の要。自慢の後輩だよ」
そう言ってマシュの頭を撫でるオオガミ。
何故か自信満々のマーリンにはのど飴を投げつけ、ドヤ顔の北斎も頭を撫でる。
「んで。もはやニューヨークどころか宇宙規模になってるわけだけど、どうなるのコレ」
「そりゃ、とりあえず乗り込むしかないんじゃないかな? やる事はいつも通りでしょ」
「頑張ってくださいね先輩。応援してますよ!」
「うん、まぁ、うん。頑張るけども」
「ははは。なんでこっちを見るんだいマスター。とっても嫌な予感がするんだけど」
引きつったような笑いを浮かべるマーリンに、全開の笑顔で返すオオガミ。
「よぅしマーリン! 周回行くよ!」
「う~んそういうと思ったよ!」
苦虫を噛み潰したような顔に変わるマーリン。
それとは反対に異様に良い笑顔を浮かべているオオガミは、そのままマーリンを連れて宇宙船へのゲートをくぐる。
* * *
「おやマスター。意外と遅かったね?」
「流石にスパルタ軍は洒落になら無いくらい強いって。そりゃ時間もかかるよ」
「ジャガー村は突破できそう?」
「糸口は見えたけど面倒になったので休憩。じゃ、あっちで倒れてる孔明さん連れて周回行こうか」
「ぐぬぅ……横暴すぎる……」
そう言いつつも孔明は起き上がるとタバコに火をつけて、髪を軽く整える。
「ふぅ~……よし。まずは敵の戦力確認だ。敵によってメンバーを変えねばならんが、なんとかなるだろう。大半はラムダとダ・ヴィンチを起点とした作戦になるが、行けるだろうか」
「まっかせて。どんどん宝具を回すよ」
「えぇ。いくらでも海に沈めてあげる。地上に返さなくても良いんでしょう?」
「怖いねぇ。やっぱり僕は要らなくないかな? 帰って良いかい?」
「貴様はそこで王の話でもしておけ。出番が来たら呼ぶ」
「おっと。出番があるって言われてしまった。これは困った。傍観者を続けられないね?」
そう言って肩を落とすマーリンにオオガミはニヤリと笑うと、
「大丈夫。あくまでも可能性の話だからね!」
「嫌な予感しかしないなぁ本当に!」
とりあえずスパルタとサムライクリムゾンをぶっ倒したので休憩。ジャガーは許さぬ。
あ、70箱到達しました。100箱終わらない……新エリアのチケットがセイバーとルーラーとか、マジでありえねぇですよ……