「ふぅん……ONILANDですか……」
「うむ、ONILANDは良いぞ。何せ
ブドウジュースをストローで飲みながら、バラキーから渡されたパンフレットを読むカーマ。
バラキーのものと言うこともあってか、色々なところにカラフルな線が引かれていたり、注釈が書かれていたりする。
「……というか、鬼救阿とか以前に、これ、読みにくいんですけど」
「むっ。そう言われると困るな……あぁ、マスターなら持っていたかもしれん。今取ってくる!」
「え、いや、別にそこまでほしい訳じゃ……って、もういないんですが。行動早すぎでしょう……」
風のように去っていったバラキーに文句を言いつつ、パンフレットを広げながらストローに息を吹き込む。
ブクブクと泡立つジュースに少し楽しくなりつつパンフレットを読んでいると、
「お~お~、ONILAND。去年のはろうぃんのやねぇ。今年はまだ時間があるけど、復刻ってやつ? よう知らへんけど」
「……いきなりなんですか」
ふわりと香る甘い匂いに不快そうな顔をするも、そう返すカーマ。
彼女の隣に座った護法少女は、
「なんや、懐かしいもんを見とるなぁ思って。それ、茨木のやろ? ずいぶん仲良ぉしてもろうてるみたいで。ありがたいわぁ」
「そうですか。別に私は気にしてませんけど。というか、誰ですか貴女」
「誰かって言われても……うちはうちとしか言いようがないなぁ。まぁあえて名乗るのなら、護法少女? 茨木には鬼救阿って呼ばれとるなぁ」
ニヤニヤと笑いながら言う彼女にカーマは一瞬驚いたような顔をするも、すぐに表情を取り繕い、
「あぁ、貴女が。なんでそんなのを名乗ってるんですか」
「それは言えへんなぁ……でもまぁ、ONILANDにくれば分かるんちゃう?」
「……そうですか。まぁ、せっかくですし、行ってあげますよ。楽しみにしててください」
「せやなぁ……覚えてたらね。ほな、さいなら~」
そう言って霊体化して去っていく護法少女。
カーマはそれを不機嫌そうに見送り、入れ替わるようにバラキーが帰ってくる。
「カーマ! マスターより奪ってきたこの地図ならどうだ!」
「はいはい。そんなに騒がなくても聞こえますって。それで、どこがオススメなんですか。ちゃんと回ってあげるので教えてください」
「うむ! まず吾がオススメするのはだな――――」
そう言って楽しそうに語るバラキーを横目で見つつ、カーマは笑うのだった。
バラキーは可愛いなぁ!(吐血
シトナイを今年こそ当てるのです……来たれシトナイ。バビロニアピックのギルガメッシュをぶっ飛ばすために、いざ!
うちではもうバラキーとカーマはセットなので。なんでこのペアなのかは忘れましたけど、ペアなので。ポンコツ悪属性ペアなので。もっとすこれ~!