ここがスペースユニヴァース……(とりあえず早く帰らないとね)
「う~ん、今度はこっちが宇宙かぁ」
「攻撃力アップとドロップが同じカードみたいだし、わりと楽かしら。まぁのんびり行きましょう?」
「先輩! リンゴはしまっておきますので、こちらにいただけますか?」
「おっと我らが後輩が久しぶりに絶好調だ! リンゴを隠せ!」
言うと同時に飛んできた盾に飛ばされるオオガミ。
マシュはその間にオオガミが隠し持っているリンゴと石を回収してカルデアに送り返していた。
そしてマシュの持ち物チェックが終了した後、ついてきたエルキドゥはオオガミを抱えあげると、
「マスターには、これからイシュタルを倒してもらわなくちゃならないからね。ゆっくり休んで貰うよ」
「……イシュタルって、こっち側よね?」
「仲間だろうと僕にとっては敵だからね。召喚するのは構わないけど、僕は全力で攻撃させて貰うよ?」
「まぁ、そうなるわよね」
エウリュアレはそう言って、エルキドゥに抱えられているオオガミの頬をペシペシと叩く。
しかし、マシュによる投擲で沈められたオオガミが起きるわけもなく、むしろ悪夢を見ているかのように呻き声をあげる。
「ちょっと、マシュ? マスターが起きないのだけど」
「安心してください。今までの経験を活かした完璧な峰打ちでしたので、一切問題ないと思います。大丈夫。気絶しただけですよ?」
「手際よく気絶させるのは誇って良いところかしら……ん~……まぁ、マスターなら喜びそうだし問題ないわね」
「先輩のお役に立つ。そのための努力は怠りませんので! 先輩のためなら先輩を気絶させるのも、もう心が痛みません……!」
「それちょっと私怨入ってない?」
最後の一言で一瞬で不安になったエウリュアレ。
だが、輝くばかりのマシュの微笑みに気圧され、突っ込んだものの目を逸らす。
そんなときだった。
「ちょっと皆さん何を和気あいあいと……って、マスターが倒れてるー!?」
「あら、X。ようやく起きたの?」
「ようやくってなんですか! 最初から起きてましたけど!? むしろ、今の今までメルトさん? に捕まってたんですが! なんですかあれ面倒くさい!」
入ってくるなり文句を言ってくるXに、エウリュアレは微笑みながら、
「昨日ちょっと、色々とあってね。ささくれてたの。特効薬予定のマスターすら拒否られたから諦めて放置。ついてきてくれただけマシじゃないかしら」
「なんですかそれ……スーパーメンドクサイモードで連れてきたんですか。私種火貰ってないし強化クエストもやってないしマスターと絆も深めてないから幕間もないので逆らったら即死の恐怖に襲われてたんですが……!」
「生きているなら問題ないんじゃないの?」
「極論ですよそれは!」
そう叫ぶXにエウリュアレは微笑みながら対応し、その間にマシュとエルキドゥはオオガミを連れてその場を離れるのだった。
マアンナ号に入ってないけど入ったという体で。たぶん今日中には入りますし。
フレンドからSイシュタル使ってみた所感、システム組めそうな感じが……行けるかなぁ……? でもオダチェン必須な感じがなんとも。
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ