「うわははは! ついに地球越えて銀河レベルの敵とか、もう儂らに無理な範囲じゃね!?」
「いやまぁ、だから見守ってただけなんですけどね?」
「え、マジで遊びに来ただけですかこれ。帰りますよ?」
崩壊した古代神殿の欠片を然り気無く回収するメカノッブ号。
それを見て見ぬふりをしつつ、カーマは無重力によって目を回しているバラキーを揺さぶる。
「う、うおぉぉ……よ、酔う……死んでしまう……」
「吐かないでください気合いで抑え込んで。でないと窒息しますよそれと、なんか大団円で面白そうなところは見逃したっぽいので帰りますよ」
「あ、帰れるのか……? すぐ帰る。気持ち悪いからな。うむ。無重力とか無理。来年リベンジする……」
「その理論で遊園地も越えられなかったじゃないですか諦めてください」
「それを言われると反論できない……ぬおぉ……弱点があってたまるかぁ……!」
「そんな弱々しい雰囲気でなに言ってもダメですから。さ、帰りますよ」
そう言って、バラキーを引っ張っていくカーマ。
このメカノッブ内にはカルデア直通の一方通行ワープゲートをBBとノッブが作ってあるので、帰るだけなら自由なのだった。
「っていうか、現状戦闘参加してるのって、エウリュアレとアビゲイルさんだけじゃないです? 更に言えば、今留守番しているはずのメルトがMVPでは?」
「まぁほら、儂らはギャグ要員だし。儂とか、マジで出る幕無いし。アーチャーモードどころかバーサーカーですら呼ばれんぞ。BBの方が戦闘出てない?」
「まぁ最強系後輩は伊達じゃないので。NP50%回収はドデカいんです」
「やっぱ宝具回転か! 儂も欲しいなぁNPチャージ!」
そう言ってぶーぶーとブーイングするノッブ。
だがBBは勝ち誇った顔をして、
「まぁ? NPチャージがあっても私の勝ちでしょうけどね。BBちゃんが負けるはず無いですし」
「あ~……そうじゃなぁ……欠点ほぼ皆無は強いからなぁ……儂には無理。後は任せたぞBB」
「いやそこで本当に諦められてもなんか悔しいんですが?」
そう言って、今度はBBが不満そうに頬を膨らませる。
ノッブはそれを見るまでもなく疲れたようにため息を吐き、
「BBって、負けず嫌いな上に面倒な性格なんじゃけど……まぁ良い。久し振りに殺り合うか!」
「よぅし良いですよ全力で殴り倒します!」
火縄銃を担ぐノッブと、注射器を構えるBB。
離れたところで我関せずとばかりにアビゲイルを膝枕させていたエウリュアレは、面倒そうに矢を射つのだった。
女神経典を集め、とりあえず女神を蹴倒し真の強敵を見てしまったのでとりあえず今日は終了。またアルトリウムを集めなきゃなんですね……
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ