ヤッホーアストルフォだよっ!(うわ出たな十二勇士)
「やっほーマスター! お初かな! セイバーアストルフォだよ!」
「うわ出た」
「ちょ、マシュに殺されるわよ?」
「あっれぇ? コレもしかして歓迎されてない~?」
召喚されて挨拶をするも、オオガミとエウリュアレの慌てようを見て何となく嫌な雰囲気を感じるアストルフォ。
そして、オオガミは顔をあげると、
「よし。じゃあボックスだから、アストルフォにはこのギル祭で溜め込んだ種火を食べて貰おう」
「すごい適当な理由で育てるんだね君は」
大量に袋詰めされた種火を渡されたアストルフォは、困ったような表情をしながらも種火を受けとる。
「うわっ、スゴい量。これ、最終再臨まで行けるんじゃないの?」
「まぁね。使った分は補充するつもりだから、使われてもそんななにダメージ無いのでドーンと使っちゃって?」
「豪気だなぁ……足りなくなっても返さないからね?」
「むしろ返すとかどうやるのか知りたいよ?」
「ほら……種火を食べさせて肥えたサーヴァントを他のサーヴァントの養分にするとか……」
「その発想はなかったわ……今度陳宮をそうやって処理しよう」
「うん。ヘイトは他の人が取ってくれてたみたいだね。よぅし、全部貰っちゃうぞぉ!」
そう言って、アストルフォはポリポリと種火を食べ始める。
そんなアストルフォを横目に、エウリュアレはオオガミの袖を引いて耳を近付けさせると、
「本当に上げてよかったの?」
「いや、まぁ、全然構わないけど……というか、いつも通り回るつもりだから確実に種火がある程度溢れるんだけど」
「……まぁ、確かにそうよね……でも、素材を雑に減らしたせいで色々足りてない気がするのだけど」
「あ~……うん。それはまぁ、そのうちね」
「地獄を見そうね。私は関係ないけど」
一番悲鳴を上げそうなメンバーは、今はここにおらず、休んでいるのだった。
そんな事を言っていると、ラムダがやってきて、
「ちょっと、想像以上に寒いのだけどどういうこと?」
「あ、ラムダ。ここは一応サンタアイランドとかいう名前の極寒の地だからね……」
パーカーを着てサングラスまでつけて寒いと抗議しに来たラムダにカイロを渡しつつ。
「これで足りるかな」
「……もうちょっとこっちに来なさいよ」
「ハイハイ。って、うぉ、びっくりした」
「ふぅ……これでいいわね」
そう言って、オオガミの腕の中にすっぽりと埋まるラムダ。
それを見てエウリュアレじゃすかさずオオガミの足に一撃蹴りを入れるが、オオガミは顔を引きつらせながらもそれに耐える。
「それで? 何をしてたのよ」
「種火贈与」
「あぁ……私はドレインしたから関係無いヤツね」
そう言って、もりもりと種火を食べるアストルフォを、三人は見守るのだった。
10連一回アストルフォ2枚抜き礼装なし……あれ、目的の礼装が全種類一枚も来てないぞ……?
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ