「さて、それじゃあそろそろ本気を出しますか」
「最初からそうしてくれると助かるのだけど」
「コイツの場合、単純にやる気がなかっただけだと思うのだけど」
要するにサボってただけでしょ? というラムダの指摘を受け、明後日の方を見るオオガミ。
その態度が何よりも雄弁に心情を表しているのだが、素なのかわざとなのかは彼にしかわからない。
「それで、相手はランサーみたいだけど、どうするの?」
「またラムダでゴリ押しをだね……」
「ゴリ押しが過ぎると思うのだけど……」
はぁ……とため息を吐く二人。
オオガミはそれを聞いて少し考えると、
「まぁ、とりあえずまだ素材交換が全部終わってはいないし、先にそっちを集めてからかな?」
「まぁ、そうなるわよね。だから昨日のうちに終わらせておくべきだったと思うのだけど」
「申し訳もないですけど、スゴく納得いかない」
「言われた時点で負けよ。諦めなさい」
ぐぬぬ。と唸るオオガミに、微笑んで返すエウリュアレとラムダ。
「まぁ何にせよ、今回の過労死枠は嫁ネロですね」
「ついにオブラートに包まなくなったわね」
「どこでも運用という意味なら私が一番その枠だと思うのだけど」
双方向から別の突っ込みが突き刺さり、困ったように笑うオオガミ。
というよりも、反論が出来ないので笑うしかないのだった。
「まぁ、ラムダは優秀すぎてわりとどこでも周回できるから、連れ回しちゃうのは是非もないと思うんだ」
「だからって限度があるでしょうが。セイバー相手にも連れていく理由になると思わないでよ? キャスター達はバフ要員だからライダー相手でも分かるけど、アタッカーな私の相性不利までは別よね?」
「あれ……ラムダをセイバーで連れ回したのって種火くらいじゃない……?」
「たまにイベントでも雑に配置するでしょうが……!」
「あ、あ~……そういえばお姉ちゃん運用前はとりあえずラムダで行ってる気もするなぁ……う~んセイバーでも回れるラムダってば最強?」
「私が最強なのは当然のことだけど、それはそれとして戦いたくない相手だっているのだけど……相性くらいは考えてほしいわ」
「薙ぎ払えるならそれで良しの精神じゃダメですか」
「なに? 次はお腹にくちばしを食らいたいって?」
「ごめんなさいでした」
笑顔で聞くラムダに、芸術点の高い土下座で即座に答えるオオガミ。
それを横から見ていたエウリュアレは笑いながら、
「ふふっ。単体から全体になって周回しやすい性能をしている時点で今さらって感じよね。これからもセイバー相手に運用されると思うし、頑張ってねラムダ」
「なんでセイバーも倒さなきゃならないのかしら……私、ランサーなのだけど……」
ラムダはそう文句を言いながらも、どこか楽しそうなのだった。
気付いたら寝てて起きたら23時過ぎてたでござる(戦慄
とりあえず交換素材交換し終わってからランサー対策を考える後回し戦法ですね。最悪ラムダが頑張る。
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ