「あ……これ、儂メインにいけないのでは?」
「そもそも全然行かないじゃないですか。無関係も良いところですよ」
エミヤ特製のポテチを食べながらそんな話をする二人。
工房で食べているため、ポロポロとこぼれてもそんなに気にしなくて良いので遠慮はなかった。
「まぁ良いか。儂はわりとピーキーな構成だしな。扱いづらいじゃろ」
「自分で言うんですかそれ。まぁ、私が優秀なのはわかりきっているので、編成に組み込まれない時点でセンパイが本気じゃないのは丸分かりです」
「いや、最近お主も一緒じゃろうが……どっちもどっちじゃよ。攻撃力不足が祟ったなぁ」
「……いえ、たぶんこれはメルトに対する入れ込みも原因の一つかなぁと思わなくもないですね……」
「原因の一つどころかほぼ全てじゃろ。エウリュアレは逆に連れ回され過ぎて目が死んでるがな」
「いや彼女世間話してるだけですよね!? 一番何もしてないですよ!?」
「ふっ……なにもしないのはそれはそれで辛い……儂もたまにさせられるからな。宝具使えないし撃てないしでなんか虚しくなる」
「あぁ……私は基本殴る人なので関係ないですね」
「そういうところじゃよなぁ……お主、水着が強すぎるじゃろ……まぁ良い。とりあえず菓子を補充してくるか」
「あ、飲み物も持ってきましょう」
「そうじゃな……ん? お主のあの緑使えばよくない?」
「あ~、ロビンさんですね。今は……あ、暇そうにしてますね。呼び出しますか」
んんっ、と軽く咳払いをして、BBはロビンの正面に映像を送り、
「ロビンさ~ん!」
『うおぁ!? な、なんだいきなり! 何のようだよ!?』
「暇そうにしているので、ちょっとお使いをしてもらおうかと思いまして! 食堂に行ってポテチと適当な飲み物持ってきてもらえます? こう、商標とか色々面倒じゃない感じのやつで!」
『なんか複雑な事情でも抱えてんのかよ……? いやまぁ、いいけどさ……どこに持ってきゃ良いんだ?』
「あ、それはこっちから門を開くので直通で! 取ったら廊下に出てくれれば手配しますよ~」
『オタクにしては気が利きすぎてやしないか……? 一応素直に受けとりますがね?』
「も~、変な勘繰りされると荷物だけ回収しますよ? ほら、ささっとお願いしますね~」
『はいはい。んじゃな~』
そう言って、通信を切るBB。
それを見ていたノッブは、
「実は仲良いじゃろ」
「は? 殺しますよ?」
「うわこわ。地雷じゃったか……うぅむ、触れちゃいけないところじゃったなぁ……」
そう言って、ノッブは残りのポテチをBBに差し出すのだった。
今回はそんなに縛らないかなぁと考え中。というか、もう縛り内容を考えるのが面倒になってきていたり。なんか無いですかねぇ……いつも通り星四以下ですかねぇ……
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ