P「今日は皆さんに、ちょっと銃撃戦をしてもらいます」   作:人肉タルトレット

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13話

━━━━廃墟エリア南部(2時間30分20秒)

 

貴音(・・・不気味なほどに静かですね)

 

貴音(此方には響の64式小銃もある。まずは身を隠せる場所を確保して狙撃に徹する方が良いでしょう)

 

貴音(とりあえずこの大きな家に忍び込みましょう。慎重に・・・・)ジャキッ

 

貴音(・・・誰も居りませんね。この一帯で最も高い建物なのですでに占拠されてるとも考えたのですが)

 

貴音(もう既に別のエリアに移動してしまった・・・?)

 

貴音(人数も減ったこの状況下、戦闘なら遮蔽物も多く立ち回りも容易に出来るこの場所に生存者が集中すると考えたのですが・・・)

 

???「賢いね、貴音」

 

貴音「・・・ッ!!」バッ パァン!

 

バサァッ

 

ポスッ

 

貴音「なっ・・・!!ぬ、布をっ!?」

 

 

???「身を隠すのと同時に監視と狙撃もできる。ここは絶好のポイントだよ」

 

シュルッ ギリリッ

 

貴音「むぐっ!むぐうう!!」ジタバタ

 

美希「でも・・・ここはもうミキのテリトリーなの。じっとしてて欲しいな」ギリギリ

 

貴音(くっ、これは木材に掛けてあったカバー!弾除けに使うとは・・・!)

 

貴音(そのまま私に被せ・・・強引に組み敷いてきた!・・・なんたる不覚!)

 

美希「とりあえず、まずは手に持ってるの、ミキに頂戴」パシッ

 

貴音「くぅっ・・・」

 

美希「外から撃っても良かったんだけど、万が一外したら警戒されちゃうからね。ワザと招き入れて武器も巻き上げることにしたの」

 

美希「ふぅん、二つも持ってるんだ。どうせ響あたりから奪ったんでしょ?」

 

貴音(此処で・・・こんな処で終わるわけには・・・!)

 

美希「ちょっと教えて欲しいの。千早と春香には会った?・・・正直にね」

 

貴音「・・・言わねばならぬのですか」

 

美希「嘘吐く必要もないと思うな」ジャキッ

 

貴音「二人は・・・協力関係を結んでいるようです。響から、そう伝え聞きました」

 

美希「そっかぁ・・・ま、そうだよね。あの二人じゃ伊織と真君みたいにはいかないか」ジャッ カシンッ

 

貴音「それで、私にどうしろと言うのです?」

 

美希「うん、まあ怖い顔しないでよ。ほら、これ返すね」スッ

 

貴音(私のすたーむるがー・・・弾倉を抜かれている)

 

美希「チャンバーが空なのも確かめたから、それじゃ貴音は戦えない。ただし、仕事が終わったら、マガジンは返してあげるよ」

 

貴音「・・・宛ら、心臓を握られた様ななものですね」

 

美希「そう、今の貴音はゾンビなの。生き返りたかったら、あの二人をココの外に誘導して。あとは私が撃つから。近くまで来たら、分かるように大声出してね。いい?」

 

貴音「・・・承知しました」ガチャ

 

美希「・・・ふぅ、ミニミは重くておっきいから疲れちゃうな。他の皆がうまく潰し合ってくれて良かったの」コキコキ

 

美希(5.56mm軽機関銃MINIMI、分隊支援火器として申し分ない火力を誇る銃。軽機関銃の中ではこれでも小さい方なんだよね、確か)

 

美希(バイポッドとスコープのお陰で精密射撃もバッチリこなせるの。でもミキみたいなか弱いレディーには背負って走り回るのは大変なの。サバゲー向きじゃないなあ)

 

美希(64式小銃・・・これもなかなかいい銃なの。けっこう細身だけど、命中精度と集弾性能に定評があるみたい。ホントに安全装置にアタレって書いてあるんだね)カチャカチャ

 

美希(国産銃だから実戦で使われた例は殆どないらしいけど、重心を前面に偏らせて跳ね上がりを軽減してるし、緩速機構のお陰でブレも少ない。日本人向けの設計だね)

 

美希(えへへ、ハニーのためにどんな武器を使うことになっても良いように一生懸命勉強したもん。のめり込みすぎて軍隊とか入るなよって呆れられちゃったけど)

 

美希(さてあとは貴音の誘導が千早たちに感づかれないかが気懸りかな)

 

━━━━森林エリア西部(残り時間:2時間07分20秒)

 

千早「・・・あと2時間か、早いものね」ザッザッ

 

春香「もう4時間も経ってるんだもんねー。生っすかでも1本1時間なのに」ザッザッ

 

千早「・・・それ、他局じゃない?」

 

春香「あれ、そうだっけ」

 

貴音「」ササッ

 

千早「!・・・春香、敵よ、構えて!」ジャキッ

 

春香「わわっ、誰ダレ!?」ジャッ

 

千早「姿が見えたのは一瞬だけだったけど、あれは四条さんね」

 

春香「四条さん・・・なんか、撃つのが恐れ多いなぁ」

 

千早「何言ってるのよ。やらなきゃこっちがやられるわよ」

 

春香「分かってるよ!」

 

貴音「遂に見付けた・・・やはり二人組でしたか」ジャキッ

 

千早「悪く思わないでください、四条さん」パァン!

 

春香「神妙にお縄についてください!」タタタタタン!!

 

千早「それはちょっと違うけど」パァン!

 

貴音「くう・・・多勢に無勢、ですね。此処は態勢を立て直しましょう」ダダッ

 

千早「春香、追いかけるわよ!」ダッ

 

春香「う、うん!」タタタン!

 

千早「きゃあ!ちょっと、下手に撃たないで!私に当たるわ!」ビュン

 

春香「ご、ごめん千早ちゃん・・・」ショボン

 

千早「只でさえ木や障害物が多いのに、跳弾でも当たったらアウトなんだからね!」ダッ

 

春香「うん・・・」ショボーン

 

千早「・・・ごめん、焦って気が荒くなっちゃったわ、まあ慎重にね」

 

春香「ううん、私が悪いもん。気をつけるね!」ダダッ

 

貴音「」ダダダッ

 

千早(結構離されちゃったわね。それにしても、威嚇射撃すらしてこない)

 

千早(BB弾補給のインターバルも考えると弾切れ?だとしたら好都合だわ)

 

千早「とにかく、今は四条さんを追いかけることを考えましょう」

 

春香「わかったよ千早ちゃん!」

 

━━━━廃墟エリア南部(残り時間、1時間57分20秒)

 

貴音「」タッタッタッ

 

春香「随分、雰囲気が変わってきたね。建物がいっぱいだよ」

 

千早「全く、どこまで逃げる気かしら。もう諦めたらどうです?」

 

貴音「誰が・・・誰が諦めるものですか!!響の為、そしてわたくし自身の為に!わたくしは勝ちますっ!!」

 

 

 

美希「!・・・あふぅ、待ちくたびれたの」ジャキッ

 

美希「やっぱり二人一緒なんだね、千早、春香・・・まずはドジっ子な春香からかな?」

 

 

 

春香「・・・四条さん、張り切ってるね。あんな大声初めて聞いたよ」

 

千早(・・・この建物の多さ・・・)

 

貴音(さぁ、私のやるべきことはもう終わりです。あとは弾倉を取り返さねば・・・)サッ

 

千早(四条さんは・・・ただ闇雲に逃げていたのでなく・・・私たちを此処へ導いた?)

 

千早(そして・・・私たち以外に生き残っている人物・・・)

 

千早(星井さんが・・・四条さんと組んでいたとしたら・・・?)ザワ・・・ザワ・・・

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