P「今日は皆さんに、ちょっと銃撃戦をしてもらいます」 作:人肉タルトレット
P「まず各選手、自身の武器の確認をしております。全員事前に一通り射撃訓練をしているだけあって手際がいいですね、そそられますねー」
律子「えーPさんは重度のガンスリンガーガールファンであるとのことです」
P「しかしどうですか、選手のコンディションは」
律子「そうですね、ウチのグループ内で言えばのんびりおっとりでお馴染みの三浦あずさがいつになく神妙な面持ちだったのが印象的でしたね」
律子「全員優勝めざして貪欲になっていますね。高槻やよい、四条貴音の両名はもはや目が据わっております。あ、ヨダレ出てる」
P「こういった殺伐とした雰囲気から程遠い印象の三浦やお淑やかな四条貴音、内気な萩原雪歩あたりがどういった戦闘を繰り広げるのか、楽しみですね」
律子「ぶっちゃけ全員サバゲーとは無縁ですけどね」
P「いやしかし、双海姉妹や菊池真、如月千早あたりはとても面白い試合を展開してくれるような、そんな期待を抱いております」
律子「おそらくPの脳内はブラクラやガンスリの読み過ぎで嬉々としてマシンガンをぶっ放すイカれた少女達が跳梁跋扈しているものと思われます」
P「そんな中でも密かに私が気がかりなのは」
律子「美希ですね。前日まではしゃいでいた彼女ですが開始時刻が近づくにつれ殺し屋の顔に」
P「うーんこの」
律子「なんですか?」
P「失礼しました」
律子「・・・おや、天海春香のいるエリアがちょっと面白そうですねぇ」
━━━━森林エリア北東部 (残り時間:5時間45分13秒)
春香(そんなこんなで当日になりました。私は森エリアからのスタートです)
春香(開始地点までは目隠しで連れてこられて)
春香(開始のアナウンスでアイマスクを外すとでっかい箱が置いてありました)
春香(中には軍人さんが使うような大きな銃と、申し訳程度の説明書が)
春香(説明書によるとM16という銃みたいです。ウ○トラマンの故郷みたいですね)
春香(それにエアガンなのにすっごく重たいです・・・うう)
春香(これ、ワザと重くしてるんだろうなぁ・・・こんなとこまで拘らなくていいのに)
春香(背中に背負えるようにベルトが付いてるのは嬉しいです)
春香(・・・うん、なんだか今の私コ○ンドーみたいでカッコイイ!!)
春香(孤高の女スナイパー春香!デェェェェン!!)
春香(・・・一人で何してんだろ)
春香(そうそう、BB弾でも危ないので良い子は人に向けて撃ってはいけません!)
春香(サバゲーでも顔や急所を狙っちゃダメ!ゼッタイ!)
春香(って、だからなんでさっきから語り口調なの私)
ガサササ!!
春香(っ!この音・・・人が来る!)
春香(とりあえず丸太の陰に・・・)
春香(そういえばやたらと木材とかドラム缶が置いてあるけど、こうやって隠れるためにあるんだなぁ)
春香(勾配で高低差があるから・・・弾を避けやすくはあるけど)
春香(こっちも大きくて重くて使い慣れない武器にこの地形と木の多さじゃまともに狙えないよ・・・)
???「誰か、いるの?」
春香(う、うわっ!思ったより近づいてきてる・・・どうしよ・・・)
春香(って、あれ?今の声・・・)ソローリ
春香「あっ・・・千早ちゃん!」
千早「あら、春香・・・良かった、早く見つかって」
春香「そうだね!・・・あの」
千早「大丈夫、撃ったりしないから」
春香「あはは・・・」
千早「・・・デザートイーグル。いい銃だわ、これ」
春香「いいなあ、私のよりずっと軽くて使いやすそうだね」
千早「春香は、ずいぶん武骨なものを背負ってるわね。・・・取り替える?」
春香「いや、それはいいや」
千早「ところで、春香は解っているわよね。優勝者のシステム」
春香「あ、うん。優勝できるのは一人だけじゃないんだよね」
千早「ええ、このゲームは一人で勝ち抜けば賞金やソロ曲を独占できる。でも、誰かと組んで生き残り、賞金を山分けするという選択もあるわ」
春香「うん、それは私もインカムで直接聞いたよ。多分みんなわかってると思う。でも・・・」
千早「ソロ曲を貰えるのは1人。優勝者の中で最も多く相手を撃ったものだけ、とのことよ」
春香「うん・・・。確かにお金も欲しいけど、やっぱり曲の方がいいよ」
千早「私も・・・曲は欲しいわ。それこそ、他人を蹴落としてでもね」
春香「蹴落とすだなんて・・・あくまでもゲームなんだし」
千早「あなたは知ってるだろうけど、私は誰よりも貪欲なのよ、歌を歌うことにはね」
千早「だから、こうしましょう。私はあなたを撃たない。少なくともあなたと二人だけになるまでは」
春香「・・・」
千早「それまではあなたのことを守る。二人だけになったら・・・どうするかは、その時に考えましょう」
春香「千早ちゃん・・・」
千早「あなたは私の大切な友人だもの、できれば撃ちたくないわ」
春香「・・・わかった、私も千早ちゃんのこと守るね」
千早「春香・・・ふふっ、ありがとう」
春香「それにしても、これからどうしようか?ここでじっとするか、それとも・・・」
千早「・・・ん?」
???「・・・ーーい、おーーーい!」
千早「春香、下がって」
春香「えっ!?」
???「はあ、やっと人に会えたぞ!春香、千早!はいさい!」
千早「・・・我那覇さん」ジャカッ
春香「ちょ、ちょっと千早ちゃん!」アセアセ
響「ち、千早!待ってよ!自分まだなんにもしてないじゃん!」
響「同盟だよ、同盟!ゲームが終わったとき4人以上残ってたら失格って言ってたよね?」
響「だったら3人まではチームを作れるさー!お金の取り分は3分の1になっちゃうけど、それでも100万円も貰えるんだぞ!」
春香「響ちゃん、あの・・・」
響「三人で固まって、他のみんなを倒していこうよ!ソロ曲は一番多く倒した人だけってことだから、だれが多く倒せるかは恨みっこ無しってことでさ・・・」
千早「」パァン!!
響「おねがっ・・・」ヒュンッ
春香「ひぃっ!!(無駄に銃声大きいっ!しかも煙出るんだよね、BB弾なのに)」
響「どぅわああああ!な、ななな、なんで撃つんだよ千早ぁ!!」サササッ
千早「優勝するのは私と春香、或いはそのどちらかだけです。精々逃げ回ってください」パァン!パァン!
春香「ち、千早ちゃん!」
響「な、何だと~!!ヤル気ってことだな!?それならこっちにも考えがあるぞ~!!」タタタタタタ
千早「・・・逃げてるだけじゃないですか」パァン!
響「今に見てろふたりとも~!自分やってやるさ~!」ダダダダ…
春香「・・・行っちゃったね」
千早「はぁ、ゲームとはいえやっぱり人を撃つのは気分が良くないわね」
春香「なんかすごく様になっていたけど。なんならその筋の人って言われても信じるけど」
千早「ちょっと、変なこと言わないでよ!でも酷いことしちゃったかしら、我那覇さんには後で謝らなきゃ」
春香「えへへ、ごめんね」
春香「でも、よかったの?あんな風に追い払っちゃって」
千早「ええ、本来ならチームなんて組まない方が得策だもの。人数が多ければ多いほど勝ち残った時の利を減らすことになる」
春香「利っていうのは響ちゃんも言ってた、曲や高級料理を得られるチャンスってことだよね」
千早「ええ。そして何よりの不穏分子は・・・裏切り」
春香「そんな・・・響ちゃんが私たちを撃つかもってこと!?」
千早「終盤でどうなるかはまだ分からないわ。最初のうちは義理で動いていても、私たちだけになった時、心変わりするなんて誰にでも考えられるわ」
春香「それはそうだけど・・・」
千早「そう、裏切りは春香や、私自身だって例外じゃない」
春香「そ、そんなこと!」
千早「・・・だから、春香も遠慮なく撃っていいのよ。というか、すぐに臨戦態勢を取れる様に気を張っていて頂戴、最終的には私に対してもね」
春香「う、うん」
千早「私、次からは他の誰に出会おうと真っ先に引き金を引くから。獲物を仕留めるのは早い者勝ちよ」
春香(この人を敵に回さなくて本当に良かった)
千早「我那覇さんの銃も春香と同じ自動小銃だったけど、あんな風に取り回しが悪い銃は隙を生み易いわ。重いでしょうけど、常に胸の前に抱えていて」
春香「(小銃?大きいのに)わかった。結局弾が一緒なんだから、銃の大きさはハンデでしかないね」
千早「そうね。それにしてもこの銃はかなりリコイルが強いわ、BB弾なのに。格好つけて片手撃ちしなくて良かった」
春香「(リコイル?なんだかポケ○ンみたい)やっぱりこれ、このイベントのための特注なのかなぁ」
千早「おそらくね。リアリティーを追求してのことでしょうけど、ありがた迷惑ね。それに銃声や硝煙で居場所が感づかれちゃうもの」
春香「(しょうえん?お塩?あっ煙か)確かに・・・千早ちゃんこれからどうするの?」
千早「そうね、とりあえず・・・」
━━━━砂地エリア(残り時間:5時間33分22秒)
亜美「し→ん」
真美「じ→っ」
雪歩「」ガタガタガタガタガタガタガタガタ
転載元のpxivとは勝手が違うので、かなり区切りが中途半端だったりすると思いますがご容赦ください。