P「今日は皆さんに、ちょっと銃撃戦をしてもらいます」   作:人肉タルトレット

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3話

━━━━本部・実況席

 

P「我那覇響、春香・千早組に同盟締結を持ちかけましたが門前払いされてしまいました」

 

律子「ええ、千早はまさに慎重居士といった感じですね。強い信頼関係にある春香とのみ組んで攻略していく算段でしょう」

 

P「賞金の山分けシステムが彼女たちの行動心理に大きく影響しているようですね」

 

律子「はい、一番怖いのは千早も懸念していた内部分裂ですよね。賞金の為にチームを組むと見せかけて終盤で裏切るという事も十分に起こりうるでしょう」

 

P「果たして仲間を裏切り勝者の座をを独り占めする人間の屑のようなアイドルは出てくるのか?否、出ないわけがないでしょう、ゲーム的に」

 

律子「その反語はおかしい」

 

P「私はアイドルの善意を信じます!」キラーン

 

律子「もはや何の説得力もないです。純粋な悪意に満ちた笑顔です」

 

P「それにしても砂地エリアからスタートの三人は全く動きがないですねぇ」

 

律子「萩原雪歩に至っては開始直後から掘った穴に引きこもってますね」

 

P「3人ともまずは他のアイドル同士を潰し合わせる目論見でしょうか」

 

律子「亜美真美はともかく雪歩はただ怖がってるだけかと」

 

P「彼女、射撃訓練で自分で撃った音と反動にめちゃくちゃ驚いてましたしね」

 

律子「その後はもう震えながら銃のマニュアルを読み続けていたという有様です」

 

P「ああ、こんな時に雪歩の前に颯爽と菊地真が現れてくれたら!」

 

律子「どことなく思考がウチの事務員に似てますよね、Pさん」

 

P「なんと」

 

小鳥(インカム係)「似てるだなんてそんな///」キャピッ

 

律子「冷やかしたわけでは決してないんですけども」

 

━━━━森林エリア南西部(残り時間:5時間28分55秒)

 

響「うう・・・春香と千早め~、自分を仲間はずれにするなんてひどいぞ!」

 

響「でも・・・賞金の取り分も増えるし、曲を貰えるチャンスも増えるもんなあ・・・」

 

響「・・・いやでも、一人ぼっちはもっと嫌だ!協力するっていう方法もあるのに一人だけで勝ってもなんだか淋しいもんな」

 

響「ここで勝つことも大事だけど、カンペキな自分ならこれから実力で歌もお金も手に入れられるんだ!」

 

響(・・・そして優勝したら、プロデューサーに『よく頑張ったなぁ』って頭を撫でてもらったりして・・・)

 

響「・・・うへへ」ジュルリ

 

響「・・・な、なんて考えるのは生き残ってからだぞ、自分っ!///」

 

響「そうと決まれば仲間集めだぞ!なんくるないさー!!」

 

テクテクテク

 

???「あら響、まこと奇遇ですね」

 

響「おっ!貴音、はいさーい!会いたかったぞ!」

 

貴音「一番最初に貴女に出会えるとは・・・これも、巡り合わせと言うものでしょうか」

 

響「ねえ、貴音!自分と一緒に優勝目指そうよ!二人一緒なら、あの千早と春香にも一泡吹かせられるさー!」

 

貴音「千早と春香・・・?あら、そういえばわたくしは、銃声と思しき音を聞き此方に向かっていたのです」

 

響「んー?ああ、それ多分千早の銃声だね!ひどいんだぞー千早のやつ!いきなり撃ってきてさ!」

 

貴音「そうですか、よもやとは思いましたが、もう同盟が出来上がっていたのですね」

 

響「それで、私は命からがら逃げてきたんだ。銃も重いし、2人相手じゃ敵わないぞ・・・」

 

貴音「やはりこのさばげーとやら、戮力協心して戦う方が得策という事ですね」

 

響「うん!一人より二人の方が絶対いいもんな!勝った時の喜びも2倍だぞ!」

 

貴音「・・・ふむ」

 

響「どうした、貴音?もしかして貴音も、自分と組むのは嫌なのか・・・?」ウルウル

 

貴音「いえ、そのようなことは決してありませんよ、響。私はいつだって貴女の味方です」ナデナデ

 

響「えへへー、そう言われるとなんだか照れるぞ!」

 

貴音「共に頂点を目指しましょう、響」

 

響「うん!」

 

貴音「しかし、逃げてきたと言うのなら此処に留まっているのは危険です。ともかく場所を変えましょう」

 

響「お、そうだな」

 

貴音「・・・・・・らぁめんのために」ボソッ

 

響「・・・・・・プロデューサーのために」ボソッ

 

P「さあ、一時は同盟を拒まれた響でしたが、運良く仲の良い貴音とチームを組んだようです。本日2組目のチーム成立ですね」

 

律子「はい、しかしこれはちょっと面白い展開になってきましたね」

 

P「ほう、というと?」

 

律子「事前情報によると、貴音は好物のラーメンを得るために人一倍熱意を燃やしていたとのことです」

 

P「あぁ、確かに。この企画を持ちかけた際、やたら高級ラーメンについて食いついてきてましたしね」

 

律子「そして、リハーサルでも異様に張り切っていたようで、極めつけは開始直前のあの飢えた野獣のような眼光」

 

P「あっ・・・」

 

律子「これはPさんの期待通りの光景が見られるかもしれませんよ」

 

P「なるほど。実に興味深いですねえ。親友とラーメン、貴音の心の天秤はどちらに傾くのか」

 

律子「普通なら親友を優先するでしょうけどね」

 

P「彼女はこのゲームのジョーカーになってくれそうです」

 

律子(響の方もプロデューサー殿のためなら・・・と言うのはやめておきましょう)

 

律子「しかしPさん、実はもう一人やってくれそうな子がいるんですよ、ご覧下さい」ピッ

 

P「ほうほう、これは・・・」

 

━━━━高台エリア南部(残り時間:5時間8分4秒)

 

やよい(・・・もうすぐ1時間かあ、とりあえず隠れてじっとしてたけど、静かですね~)

 

やよい(うん、やっぱり自分からどんどん攻めていかなきゃですよね!)

 

やよい(うっうー!私、やってみせます!賞金ガッポリ頂いちゃいますよー!!)

 

やよい(それにしてもここは山みたいに地面が盛り上がってます)

 

やよい(そうだ!上に登ったら遠くの方まで見えそう!そこからみんなを狙い撃てば・・・)

 

やよい(ホントは高いところは苦手だけど・・・しゃがんでれば安全かなーって)

 

やよい(うっうー、なんだか私冴えてるかもです~♪)

 

やよい(銃はちっちゃくて坂の移動も楽です!これはデリンジャーっていうみたいです)

 

やよい(銃ってゴツゴツしたのばっかりだと思ってたけどこれは丸っこくてカワイイかも?)

 

やよい(はやく使ってみたいなぁー。ばーんばーんっ、てね♪)

 

やよい(そうと決まればさっそく登)

 

ズダーン!!

 

やよい「ひゃああ!?」

 

やよい「な、なんですかーーー!?」

 

???「あらあら・・・外しちゃったわ~」

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