P「今日は皆さんに、ちょっと銃撃戦をしてもらいます」   作:人肉タルトレット

5 / 16
5話

・  ・  ・数分後

 

真「ふ~、ひとまずここに避難っと」ガチャ

 

伊織「ッ!!」ジャキン!

 

真「あッ!?伊織!まま待って撃たないで!!」ジャッ

 

伊織「あんた・・・銃を向けておいて撃たないでなんて良く言えるわね」

 

真「だって伊織が今にも撃ちそうなんだもん!」ギリッ

 

伊織「信用して欲しいならその銃を下ろしなさい、話はそれからよ」

 

真「わ、わかった・・・(ハリウッド映画の女エージェントかよ)」

 

伊織「ねぇ真、美希から逃げてきたのよね」

 

真「あ、やっぱり聞こえてたんだ・・・」

 

伊織「・・・正直私は誰かと組むつもりはないわ」

 

真「・・・?うん」

 

伊織「でも、さっきの音を聴いてる限りじゃ美希、マジみたいね」

 

真「マジもマジだよ・・・ホントに死ぬかと思った」

 

伊織「あんたが言うなら相当ね・・・。正直あたしも怖いもの。プロデューサーが絡むと途端に貪欲になるんだから、美希って娘は」

 

真「うん・・・?伊織は美希の事情、知ってるの?」

 

伊織「少しだけ。昨日プロデューサーが美希のことで嘆いてたわ。デート、断るに断れないって」

 

真「そうなんだ・・・(一体どんな弱みを握られてるんだ、プロデューサー)」

 

伊織「だから、今の美希を止めるには協力するしかないのよ、不本意だけど」

 

真「ボクもそう思う、アレは一人じゃどうにもなんないよ。挟み撃ちでもしない限り」

 

伊織「というわけで、真には囮になってもらうわ。私が陰から美希を仕留めるから。その時点であんたと私は敵同士よ、オーケイ?」

 

真「ちょ、ちょっと!なんでボクが囮になるのが決定事項なの!?正直やりたくなさすぎるよ!」

 

伊織「うるさいわね!あんたの体力と身のこなしを見込んでの事よ!私は真を信頼して託してるのよ!?少しはありがたく思いなさいよね!」

 

真「ムチャクチャ言うなぁ・・・ここはジャンケンとかで決めようよ」

 

伊織「そんなこと悠長にやってる時間も無いわよ!わかってんの!?ひょっとしたらもう近くまで来てるかもしれないでしょ!!」

 

真「ちぇっ・・・わかったよ、行けばいいんでしょ、行けば」

 

キィィ…

 

美希「 そ の 必 要 は な い の 」

 

真「」

 

伊織「」

 

ズダダダダダダダ!!

 

アッーーーーー!!!

 

ドカーーン!!ドカーーン!!

 

小鳥『ザザー 菊地真、水瀬伊織、共に被弾!残り9名です!』

 

真「ド、ドアから手だけ出して撃つなんて・・・」ドサッ

 

伊織「あ、足音も何も聞こえなかったのに・・・心臓止まるかと思った・・・」ヘロヘロー

 

美希「ふふっ、二人共ヒソヒソ話が大きいの。でこちゃんも始末できて一石二鳥ってカンジ!」

 

美希「もうすぐだよハニー、待っててね・・・」ササッ

 

━━━━砂地エリア(残り時間:4時間44分44秒)

 

小鳥『ザザー 菊地真、水瀬伊織、被弾により失格!残り9名です!』

 

雪歩「」ハッ

 

雪歩「真ちゃん・・・」

 

雪歩(真ちゃんは・・・隠れてばっかりの私とは違って、勇敢に戦ってたんだね)

 

雪歩(それなのに私・・・また、真ちゃんが来てくれたらいいのに、なんて考えてた)

 

雪歩(だからダメダメなんだ私・・・こんなところに引きこもってちゃいけない)

 

雪歩(そう、いざとなったらこのベネリM4で・・・ただ引き金を引くだけでいいんだ)

 

雪歩(私・・・私も、真ちゃんみたいに戦わなきゃ。覚悟を決めるの、私!)

 

雪歩(そのためにも、まずはここを出よう)

 

雪歩「見ててね、真ちゃん・・・私、頑張るから」ヒョコッ

 

千早「 そ れ に は 及 ば な い わ 」ジャカッ

 

雪歩「」

 

パァン!!

 

雪歩「あうっ」バシッ

 

ドカーーン!!

 

小鳥『ザーザー 萩原雪歩、被弾により失格!残り8名です!』

 

雪歩「ふぇぇ・・・こんなのってないですぅ・・・」ショボーン

 

千早「こんな不自然な穴があいてたら気にもなるわ」

 

春香「うん・・・雪歩、ごめんね」

 

━━━━本部・実況席

 

P「あぁー!!伊織・真ペアに続き今まさに穴から這い出んとしている萩原雪歩までも凶弾に斃れました!これは悔しい!」

 

律子「雪歩、完全に出待ちされてましたね。あら、また穴に潜っちゃいました」

 

P「美希と千早の手際は流石といったところですね。一箇所に留まって狙撃する三浦あずさとは対照的に自ら攻め込んでいくスタイルのようです」

 

P「さあゲームは順調に進んでおります。そしてゲームに敗退したアイドルの皆さんが続々と本部に戻ってきております。少々様子を見てみましょう」

 

律子「被弾してノコノコ帰ってきた気分はいかがですか、負け組の皆さん」

 

━━━━本部・モニタールーム

 

やよい「私みたいなのをかませ犬っていうんですね~・・・ショックです・・・」ガックリ

 

伊織「結局、引き金すら引くことなく終わっちゃったわね。ちょっと律子、あとで的になりなさい。マガジン一個分くらい撃ち込んでやるから」イライラ

 

真「はぁー、誰かを庇ったり庇われたりしたかったなあ。自分でも情けない終わり方だってハッキリわかるよ・・・」ショボン

 

━━━━本部・実況席

 

P「というわけでここからは敗退したみなさんも交えてこのゲームの模様をお伝えしてまいります」

 

律子「プロデューサーの為、高級料理の為、そして無二の親友の為・・・断固たる決意を持っている人はやはり強いんですね」

 

P「私としてはとても複雑な気分であります」

 

律子「このままいけば美希・千早・あずさ・貴音の激突は避けられませんね」

 

P「この睨み合いを、未だ沈黙を守っているあの双子がどう引っ掻き回すか・・・そこも見所ですね」

 

律子「はい、そうですね(亜美真美の事すっかり忘れてた)」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。