P「今日は皆さんに、ちょっと銃撃戦をしてもらいます」   作:人肉タルトレット

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6話

━━━━高台エリア南部(残り時間4時間27分31秒)

 

響「これ、64式小銃っていうのか!貴音は博識だなー!」

 

貴音「ええ、自衛隊に採用されている自動小銃ですよ。尤も、現在では89式の方が主力だそうですが」

 

響「貴音の銃は何て言うんだー?銀色でキラキラしてて高音の髪みたいだぞ!」

 

貴音「すたーむるがー・まーくわん、という名称の自動拳銃だそうです。まこと面妖な造形ではありますが、どこか親近感のようなものを感じます」

 

響「確かにすごく似合ってるさー!婦警さんみたいだぞ!」

 

ザッザッザッ

 

貴音「ふむ・・・此処は随分と高低差のある場所ですね、しかも草木が生い茂っています」

 

響「たしか2発目の銃声はこっちの方から聞こえたんだよなぁ」

 

貴音「おや?あれは・・・」ピタッ

 

響「あ、銃のマガジンだぞ!誰かが落としたのかな?大事な武器を落とすなんてドジだなー」テクテク

 

貴音「」ハッ

 

貴音(静まり返った高台・・・不自然な落し物・・・この二つの符号が意味するものは・・・一つ!)

 

貴音「待つのです、響!一度退きましょう!」グイッ

 

響「わわ、ちょっと」ヨロッ

 

ズダーン!!

 

響「うぎゃー!!何だぁ!?誰だー!!」ダッ

 

貴音「響!早く此方へ!」ダダダッ

 

あずさ「・・・あらあら、感がいいのねぇ、貴音さんったら~」キンッ ジャカジャカッ

 

あずさ「段差の陰に隠れたみたいねぇ・・・出てきなさい、その綺麗な顔をフッ飛ばしてあげるわ♪な~んちゃって♪」

 

あずさ「ワクワクが止まらない・・・。ホント、戦争は地獄だわ~♪」

 

・ ・ ・ 数分後

 

貴音「一瞬、身を乗り出した時に顔を伺いましたが・・・三浦あずさだったとは」

 

響「ごめんよ貴音、自分まんまとワナにハマっちゃったんだな・・・」

 

貴音「響、謝るのは尚早ですよ。わたくし達は未だこうして戦地に立っているのですから」

 

響「マガジンに気を取らせて、高いところから狙い撃ってくるなんて・・・あずささん、ズルいぞ!」

 

貴音「しかし合理的、且つ安全な手段です。低地に居るというだけでもわたくし達は不利ですから」

 

貴音「じゃけっとを狙わねばならぬという規則上、地に伏せての狙撃はまこと厄介ですね」

 

響「どうするんだ?あの高台、一箇所からしか登れないようになってるぞ。下手に突っ込んだら一網打尽じゃん!」

 

貴音「あえて何もせずに身を潜め、残り時間に焦燥した三浦あずさが高台を降りるのを待つ・・・という手段もあります」

 

響「それが一番確実じゃないのか?」

 

貴音「しかし、もしもこのまま彼女が動かず時が経ち、終了時刻になってしまえば・・・私たちの負けです」

 

響「えっ」

 

貴音「おそらく三浦あずさが高槻やよいを射撃したのでしょう」

 

貴音「この付近で聞こえた2度目の銃声の直後、やよいの被弾を告げる通信が入った事からもその可能性が濃厚です」

 

貴音「そして生存者が多数いた場合、げっと数最多の者のみが勝利の美酒(らぁめん)を味わうことができる」

 

響「あっ・・・私たちはまだだれも倒してないんだから、仮に自分たちを含めて3人残っても、料理とソロ曲は貰えない!」

 

貴音「ところが、我々が別の者を仕留めようと離れた隙に場所を変えられては本末転倒です」

 

貴音「狙撃銃とは一様に近接戦、こと歩きながらの射撃には向いておりません。あずさも、願わくば中遠距離からの狙撃に徹したい処でしょう」

 

貴音「更に付け加えるなら、こうして狼狽えている内にも、他の者同士が撃ち合い、げっと数を伸ばしてゆきます」

 

貴音「以上の要素を考慮するに、眼前の敵は、直ぐにでも排除すべきです。既に4名分のげっと数が獲得されているこの状況下に於いて、余裕などは皆無」

 

響「じゃあ他に策があるのか貴音?」

 

貴音「一つだけ・・・貴女の所持する64式小銃を駆使すれば、光明が見えるやもしれません」

 

響「お、おー!」

 

貴音「あまり派手に銃声を鳴らせば、他の物に居場所を伝える危険を犯すことにもなります。・・・短期決戦で臨みましょう。耳をお貸しください・・・」ヒソヒソ

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