いよいよバスケ模写に入っていきますが、読者の皆様はそこまで興味ないと思いますので出来るだけ少なめにしていきたいと思います。しっかり模写しろやクソザコナメクジ!と思う方は個別にお願いします。
ついにこの日がやってきた。インターハイ静岡予選の初日だ。
まずはそれぞれのブロックを勝ち抜いた4校が決勝トーナメントに進出する。そして残ったチームで総当たり戦を行い、勝ち星の多い2校がインターハイへの切符を手にすることが出来る。
「ふぅ………よし!」
すでにハーフアップを終え、控え室で試合の準備を進めていた龍吾達は集中を切らさない程度にリラックスしている様子をみせた。
「龍吾、左手のリストバンドはなんだ?お前がピンク色なんか付けると思わんが」
「ふふふ、これは梨子からのプレゼントだ。俺のために手作りしてくれたんだぜ!」
「にゃにぃ!羨ましいぞコノヤロウ!」
「琉空、試合に集中するんだ。てか龍吾も惚気けてんじゃねぇ!ひっぱたくぞ!つーかはっきり言ってそれ似合ってねーからな!」
「なんだと!?」
「…お前らうるさい」
試合前だというのにスタメン組で騒いでいると時間を確認するために前の試合を見に行っていた孝至が控え室に戻ってきた。
「何やってんだお前ら…てかそろそろ時間だから移動するぞ!」
さてと…そろそろ行きますか!
「おっ、いよいよか!」
「でた!浦の星だ!」
「今大会のダークホース!」
「期待してるぞ!」
本命じゃないってことは薄々わかってたけど俺達がダークホースか。まぁ悪い気はしねぇな…
「龍ちゃーん!みんなー!頑張って!」
「あいつら…来てたのかよ…」
「気づかなかったのか?珍しいな」
あいつらには申し訳ないけど全然気が付かなかった。俺達は試合前のアップを済ませ、監督の元へ集合していった。
「いよいよ試合がはじまりますね。まずは君達に一つだけ作戦を言います。それ以外は自由にやってくれて構いません」
「作戦?なんだってやってやりますよ!」
「ふふ、頼もしいですね。それでは作戦を言います」
監督は俺達に作戦を伝えるとスタメン組の背中を叩き、気合を送りながら言った。
「貴方達は強いです。絶対に勝てますよ。まずは初戦をしっかりと勝ちきって次に繋げられるいい試合が出来るようにしましょう!」
「はい!」
「これからインターハイ静岡県予選の男子1回戦、浦の星学院高等学校対堀岡高等学校の試合を始めます!両チームのスターターはコートでの準備をお願いします!」
「よっしゃ!いくぞ!」
「「「「おお!」」」」
青のユニフォームが浦の星学院だ。チーム全員がお揃いのリストバンドを右手に付けている。
「それでは試合を始めてください!」
審判がボールを高く上げ、試合開始の合図を送る。
『TIP OFF!!』
「オラァ!」
試合開始のブザーが鳴るとともに朔也がボールを弾く。そのボールは孝至の手に収まった。
「ボールはとれましたね。それでは最初の作戦に入ります。それは…」
「へい!」
孝至がボールを投げる方向にはすでに龍吾が走っていた。龍吾はボールを受け取るとともに助走をつけ、高く飛び上がる。
「これでもくらいな!」
ドガァァン!!
一瞬で会場にどよめきが走る。相手チームの選手も呆気にとられたような表情を浮かべていた。
「監督!作戦というのは…」
「その通り、私が彼らにさずけた作戦というのは………試合開始直後の強襲だ」
観客の目線の先にはワンハンドダンクを決め、相手に宣戦布告をする龍吾の姿があった。
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その後も試合は順調に進んでいき、孝至の放ったシュートがゴールを射抜いた瞬間、前半終了のブザーが鳴った。
「前半戦を終了します。選手のみなさんは自校のベンチへ戻ってください!」
前半戦が終了する。浦の星学院は前半だけで合計50点のスコアをたたき出し、相手チームを圧倒していた。
「あの7番は誰だ!?速攻でダンクかましたやつ!」
「7番だけじゃねぇ!他の選手達もプレーのレベルが高ぇぞ!」
「今年の浦の星は強え!」
「うるせぇ。去年からだバーカ」
「琉空、監督の話をしっかり聞け」
前半の試合運びは俺達のプラン通りに進んでいった。後半もこの調子では特に問題ないだろう。
「前半の調子はなかなかよかったですね。後半もその勢いで戦ってください。控えのみなさんもいつでも出られるように準備をしておいてくださいね」
「はい!」
会場のスタンド席では千歌達がその試合の様子を見守っていた。
「前半すごかったね!龍くん大活躍じゃん!」
「曜ちゃん、この試合は勝てそうかな?」
「30点開けばほぼ間違いないっていうのは聞いたことあるよ。だからもう少しかな?」
次に試合を行うチームのハーフアップも終了し、両チームの選手がコートに戻って来る。
「それでは後半を始めます!」
後半は相手ボールからスタートした。相手選手は少しでも広がった差を埋めるべくゴールへと果敢に攻めていったが…
「打たすかよ!」
すぐに朔也がシュートをブロックし、龍吾がボールを拾うと既に拓人が前を走っていた。
「先輩!」
「よく走ってたな拓人!」
ボールを受け取った拓人が放ったそのシュートはゴールへと綺麗に吸い込まれていった。
試合はそのまま浦の星が優位の状態で進んでいき、5分がすぎる頃には龍吾がベンチに戻っていた。
「海藤くん、ナイスプレーでしたよ」
「ありがとうございます!」
龍吾は監督と握手を交わし、自軍のベンチに腰掛けてチームの試合を見守り始めた。
下がったのは龍吾だけではない。第3ピリオドが終わる頃には浦の星の主力は全員引っ込み、控え選手が試合を進めていた。
「あれ?龍ちゃん下がっちゃったよ!今日はもう出てこないの?」
「多分ね。勝敗もほぼ決まってるしこれからの試合に備えてレギュラーを温存しとくんじゃないかな」
「えー!つまんないの…」
「そんなこと言わないの!控えの選手だって上手い子ばっかりだよ!」
曜の言う通り浦の星は控えの選手もなかなかの実力を誇る。そう簡単に追いつかれはしない。
こうして浦の星は盤石の試合運びを行い、最後まで相手の逆転を許すことはなく…
「試合終了!浦の星学院高校の勝ち!」
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浦の星学院が勝利をあげたのと同時刻。別の会場でも1つの試合に決着がついていた。
「お、おい…いくらなんでも強すぎだろ…」
「俺…途中から見てられなかったよ…」
そのスコアは148対23。試合は一方的な展開で進んでいき、敗れたチームの選手達はショックで立ち上がることさえ出来ずにいた。
「そ、そんな…今まで俺達がやってきたことはなんだったんだよ…」
「…お前達には済まないことをしたと思っている。だが、このくらいやらないとあいつに勝つことなんて到底 できないんだ」
その男は1人で60点を奪い、相手チームを完膚なきまでに叩き潰していた。
「なんて強さなんだ………藤沼国際!そしてそのエース………
「海藤…今度こそお前に勝たせてもらうぞ…覚悟しておけ!」
全国大会をかけ、絶対に負けられない戦いはここでも始まろうとしていた。
しばらくは甘々展開少なくなるかもしれません。バスケ模写は出来るだけ早めに片付けるつもりなのでよろしくお願いします。
それではまた。