桜色の君と過ごす日常   作:大天使

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いかがお過ごしでしょうか?

劇場版ラブライブ…良かったですね!私は既に五回見たのですがあの映画は初めての時より何度も見たあとの方が泣ける気がします。ボロ泣きして大変なことになりました…

それではどうぞ



20話 遊びに行きたいaquarium

「というわけで遊ぼう!」

 

「お、おー…!」

 

「なにこれ?」

 

地区予選と学校説明会が終わってから数日後、俺達は千歌が提案した通りAqoursのみんなで遊びに行くことになった。

 

「確かに言ってたけどホントにやるとはな。全員の予定が合うなんて思わなかったよ…」

 

「正直言うと私も驚いた!無理だったら行ける人だけでも行きたいなーって考えてたとこだったし」

 

「都合なんて気にしなくていいのよ!みんな楽しいことは大好きなんだから!」

 

やっぱりこういう仲の良さがライブを成功させる鍵の一つなんだと思う。誰か一人とでもすれ違ってるとそれが次第に亀裂へとなっていくと思うから個人的には歌やダンスの上手さよりも大切だと感じるよ。

 

「さて、これからどこへ行くんだ?この辺だと遊べる場所も限られてくると思うけど」

 

「決めてない!」

 

「えぇ…」

 

「というわけでどこか候補あったりしない?」

 

千歌の一言で全員が悩み出す。比較的近場で遊べる場所とかあったりするかなぁ…

 

「もうさ、みんなでマリンパーク行くってことでいいんじゃない?悩んでたってしょうがないしみんなで行ったのは結構前でしょ?」

 

「うーん、じゃあそこで!」

 

色々めちゃくちゃな気もするけどまぁいいか。

 

「んじゃ早速行きましょ!」

 

「行こ行こ!」

 

──────────────────────

 

「ここに来るのは久しぶりだなぁ…」

 

「ほんと!三津シーならこの前行ったんだけどね」

 

なんでだろう…?少し来なかっただけなのに懐かしさを感じるよ。

 

「この水槽も昔来た時のままだ…!」

 

「時間が経っても変わらないものだってあるってことかな?」

 

しばらくみんなで回っているうちに幼い頃の思い出が蘇ってきたような気がした。幼なじみの三人や兄貴達と遊びに行ったりして…いや、いい思い出ばかりでもないんだよな…

 

「海藤くん?どうしたの?」

 

「…いや、なんでもないよ。久しぶりに来れてよかったなぁ」

 

「うん!みんなで来ると楽しいね!」

 

「イルカもめっちゃよかった!」

 

時計を見るといつの間にか午後になっていた。みんなで遊びに来てここの良さを再確認した気がするよ。正直舐めてたなぁ…

 

「この後はどうする?またみんなで色々見に行くの?」

 

簡単に昼食を済ませてこれからどうしようかを決めていると千歌が切り出した。

 

「それなんだけどさ、みんな行きたい場所あるでしょ?だからこれから集合時間までは自由行動にしようよ!時間になったら出口集合ってことで!」

 

「おっいいね!」

 

千歌ナイス!俺は当然この時間を使って梨子と二人で水族館を回るんだ…!

 

「それじゃあ梨子…」

 

「あ、今日は梨子ちゃん借りてもいい?一緒に行きたいとこあるんだ!」

 

「…えっ?」

 

「ち、千歌ちゃん!?」

 

「それじゃ後でねー!」

 

そう言って千歌と曜は梨子を連れてどこかに行ってしまった。ふと周りを見ると一年生も三年生も既にいなくなっていた。

 

「え?もしかして俺…ぼっち?」

 

──────────────────────

 

「はぁ…どこ行ったんだろ…」

 

結局一人で回ることになって暇つぶしにブラブラ歩いていると見慣れた後ろ姿が目に入った。

 

「あら?あのお団子は…」

 

お団子だけじゃない。隣にはツーサイドアップの赤髪と長めの茶髪の女の子もいた。

 

「一年生の三人はここにいたのか」

 

「あ、先輩!」

 

「龍吾くん、なにしてるずら?」

 

「あらリュウじゃない。貴方その様子だと…ひとりぼっちね…」

 

「そうだよ…みんなに置いてかれちまったんだ…」

 

「その…ごめんなさいね。ほらみんな行きたいとこあったんだし夢中になってたんだから置いてかれてもしょうがないってのもあるわよ!」

 

気づかってくれるのは嬉しいけどこういう時に慰められると泣きたくなってくる…

 

「三人は何を見たかったんだ?」

 

「ルビィ達はシーラカンスが見たかったんだ。だけどここにはいないみたい」

 

「シーラカンスねぇ…どっかの水族館にはいた気がするけどここじゃなかったのかな」

 

「マルはグソクムシが見たかったんだ。あの水槽にいるやつ!」

 

花丸ちゃんが指差す方を見ると大きなダンゴムシみたいな見た目をした生き物がいた。あれがグソクムシだね。

 

「グソクムシって思ってたよりでかいんだな」

 

「うんうん。食べたらロブスターみたいな味するのかなぁ…」

 

「そうだね………え!?」

 

…今の言葉は聞かなかったことにしよう。

 

「そういえば他のみんながどこに行ったのかはわかるかい?」

 

「花丸ちゃんは知ってる?」

 

「マルは知らないずら」

 

「三年生ならすぐ近くにいたけど二年生の行方はわからないわね」

 

「そっか。ありがとな」

 

ここで一年生とは別れて梨子達二年生を探そうとしたけど…

 

「あら?海藤さん」

 

「龍吾じゃん。何してんの?」

 

「お、ダイヤさんに果南姉さんか。ちょっと人を探しててね」

 

一年生達がいる場所から少し移動したところに三年生の二人がいた。

 

「もしかして梨子ちゃん?龍吾も好きだねぇ…」

 

「うっ…!まぁね…」

 

「全く…龍吾の行動原理は梨子ちゃんだけなんじゃないの?」

 

「…返す言葉もございません」

 

果南姉さんにここまで言われてるけど俺には返す言葉もない。実際そうなんじゃないかなと思うこともあるし…

 

「まぁそれでもいいと思いますよ。それと梨子さん達なら私達よりも先に行ってます」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

これは有益な情報だ。俺は二人に礼を言って先に進もうとした…その時だった。

 

「リューゴ!」

 

「いっ!…って鞠莉さんか…」

 

どこからともなく鞠莉さんが現れて俺に突進してきた。モロに直撃受けたから正直痛い。

 

「何なんですか!?俺は先を急ぐから離してほしいんですけど!」

 

「ノー!まだ話は終わってないの!」

 

「話って何ですか!?」

 

このままじゃ埒が明かない。とりあえず鞠莉さんの話を聞かなきゃ…

 

「あなたにこの前のお礼をちゃんと言ってなかったじゃない。浦の星の理事長として礼を言うわ。本当にありがとね」

 

「はは、どういたしまして」

 

「学校の子から聞いたわ。他にもやることあったのに投げ出したりしないで全部やってくれたこと。あなたは自分の役割をしっかりこなしてくれたのね…」

 

「まぁそのくらい当然ですよ。俺の苦労より鞠莉さん達の苦労の方が大きかったはずです。それを少しでも和らげてあげられたのなら頑張ったかいがあったってもんですよ。鞠莉さん達も本当にお疲れ様でした」

 

確かに急にやることが増えたり忙しかったりしたし、Aqoursのパフォーマンスも生で見れなかったのは残念だけどそれ以上にみんなで一つのものを作れて本当に楽しかった。その上成功まで出来たんだから本当に最高だよ。

 

「本当にあなたはAqoursの10人目って感じよね。私達もつい頼っちゃうわ…」

 

「そう言ってもらえて嬉しいですよ。これからも何かあったら遠慮しないで頼ってください。すっ飛んでいきますから」

 

「…ありがとう。話は以上よ」

 

「わかりました。それじゃ、今度こそ行きますね」

 

さて、そろそろ二年生を探しに行きますか。俺はダイヤさんが言っていたように先に進み始めた。

 

──────────────────────

 

三年生達と一旦別れて先に進むといつの間にか出口付近まで来てしまった。

 

「少し進みすぎたかな。だけど途中であの三人は見なかったからこの辺だと思うんだけどなぁ…」

 

そう思って引き返そうとしたが、近くのお土産屋さんで見慣れた後ろ姿があった。間違いなくあの三人だ。

 

「探したよ。ここにいたのか」

 

「あ、龍ちゃん!他のみんなは?」

 

「まだ来てないよ。千歌達は三人で回ってどうだ?楽しかったか?」

 

「すっごい楽しかった!それとごめんね。急に梨子ちゃん借りちゃって…」

 

「別に気にしてないよ」

 

正直言うと梨子と一緒に回りたかったと思う。けど今更言ったところでどうしようもないし三人が楽しかったんならそれで構わない。

 

「龍くん!せっかくだし何か買っていこうよ!さっきまで梨子ちゃんとお土産見てたんだけどいい物いっぱいあって!」

 

「そうだね。行ってみるか!」

 

三人でお土産屋さんに入ると店の奥にカワウソのようなぬいぐるみを抱えている梨子がいた。

 

「お待たせ!龍くん連れてきたよ!」

 

「ありがと♪」

 

「それじゃ私と千歌ちゃんはあっち行ってくるね!」

 

「うん!ねぇ海藤くん、これどうかな?」

 

梨子はそう言って手に持っていたぬいぐるみを差し出す。

 

「おお…めっちゃ可愛いなぁ…」

 

「でしょ?私もそう思ってたんだ!」

 

「じゃあそれ買うの?」

 

「買いたいなーって思ったんだけどお金そんなに持ってないから今度にしようかなって」

 

…これはチャンスなのかな?幸い持ち合わせはあるから問題はない。そう思いながら梨子の持っていたぬいぐるみを受け取る。

 

「…海藤くん?」

 

「今回は俺に買わせてよ。ほら梨子も練習めっちゃ頑張ってたからご褒美ってことでさ」

 

「だけど…」

 

「大丈夫!たまにはカッコつけさせてよ。あと他のみんなにはナイショな?」

 

これは決まった。個人的に言ってみたかったセリフでも上位に入るよ。さて梨子はここからどう出るかな?

 

「じゃあ…甘えちゃおっかな?」

 

「よし、決まりだね」

 

「その代わりに海藤くんのお土産を私に選ばせてもらえる?」

 

「もちろんいいよ」

 

そう言うと梨子は近くの売り場を少し物色してから戻ってきた。

 

「こんなのはどうかな?」

 

梨子が選んでくれたのは可愛らしいペンギンのキーホルダーだった。

 

「すごくいいね!俺はこれにするよ」

 

「喜んでもらえてよかった♪」

 

ペンギンもめっちゃ可愛いけどそれ以上に彼女が可愛すぎて辛い。俺はなんて幸せものなんだ。

 

「龍ちゃん、梨子ちゃん!二人は何買ったの?私達に教えて!」

 

「ちょっと待っててくれ!それじゃこれ買って戻ろっか。そろそろ三年生達もやってくるだろうし」

 

「そうだね。ねぇ海藤くん…」

 

「何かな?」

 

「また来ようね!」

 

「…もちろんだよ」

 

練習中とは違ういつも以上に自然体のみんなと話したり遊んだりしている時間は本当に楽しかった。俺はこんなに楽しい時間がいつまでも続いて欲しいなと心の底から思うのであった。

 




まだまだ寒い日が続いてますので皆様は風邪などひかぬよう十分に気をつけてくださいね!

それでは
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