桜色の君と過ごす日常   作:大天使

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かなり久々の投稿になりました。テストとか色々あってとても忙しかったです。

お待たせしました!



4話 お祭りへGO!

「ん………もう朝か」

 

朝早くに目覚め、部屋に散乱していた衣服を身につけた俺は隣で寝ている彼女に目を向ける。彼女は俺の腕を抱き枕にして幸せそうに眠っていた。

 

「うっ、体痛い…」

 

昨日あれだけお互いを求めあったんだ。こうなるのは当然だろう。身体中が痛くて重いが、全く嫌ではなかった。

 

「ついにそういう関係になってしまったか。いつかこうなるかなと思ってたけど、こんなに早かったとはな…」

 

今までは知る由もなかったが、まさか夜の梨子はあんな感じになるとは…このことは出来るだけ考えないようにしなければな。

 

「梨子…愛してるよ…」

 

俺は梨子の耳元で囁き、頬に軽くキスをした。

 

「///」

 

「ん?」

 

俺はあることに気がついた。寝ているはずの梨子の顔が真っ赤になっていることを。

 

「梨子。起きてる?」

 

「……………………」

 

「いや、起きてるでしょ」

 

彼女に声をかけるが返事がない。どうやらこのまま狸寝入りをするつもりらしいな。まぁ俺には考えがあるから構わないけどね。

 

「んっ…」

 

「んふっ…ん!?」

 

やっぱり起きてた。寝てたんだったらこんなに反応が早いはずはないからな。そう思いながらもう一度キスをする。

 

「おはよう、梨子」

 

「お、おはよう///」

 

「とりあえず服を着たらどうだ?そのままじゃ寒いでしょ?」

 

「う、うん」

 

「俺は朝飯作ってくるからさ」

 

俺は彼女の方を出来るだけ見ないようにして朝食を作るためにキッチンへと向かった。

 

─────────────────────

 

「ごちそうさまでした♪」

 

「お粗末様」

 

朝食を食べ終え、流れる平凡な時間。俺はこうやって二人でのんびりと過ごす時間も悪くないと思う。

 

「今日の練習が休みでよかったな」

 

「そうだね」

 

今日の練習は久しぶりの休みになっている。俺達は色々あって朝から疲れていたので、今日の休みはとてもありがたかった。

 

「さて、今日は一日ゆっくりと…」

 

俺がそう言った瞬間に俺のケータイから着信音が鳴った。

 

「海藤くん、電話よ」

 

「わかってる。かけてきた相手は…千歌か。何か用事でもあったかな?」

 

ケータイの画面に写っている名前は千歌だった。

 

「龍ちゃん、おはよー!」

 

「おはよう。朝早くにどうした?」

 

「みんなで遊びに行こ!」

 

千歌からの急なお誘いだった。行くのは構わないけどすぐに行くのは無理かなぁ…色々あったし…

 

「突然だな。どこに行くんだ?」

 

「お祭りだよ!夕方からやるからみんなで行けるかなーって思って!」

 

お祭りねぇ…夕方からだったら準備とかも余裕な気がする。久しぶりに浴衣でも来ていくか。

 

「お祭りか。俺は全然いいぞ」

 

「わかった!それじゃあ五時に私の家に来てね!」

 

「はいよ!」

 

それだけ言って電話を切った。そして俺の横に座る梨子にも話をする。

 

「夕方から千歌達とお祭りに行こうと思うんだけど梨子も行くよな?」

 

「うん!楽しみだね!」

 

「ゆっくり出来るのは午前中だけになっちまったな。俺も梨子も準備があるし」

 

「そうだね…だけど、お祭りの時も一緒にいられるからそれでもいいんじゃない?それに千歌ちゃん達とも一緒に過ごせるしね!」

 

「そうだなぁ…楽しみだ!じゃあそれまでは二人でのんびりと過ごそうか」

 

「うん♪」

 

それから俺達は梨子が準備のため一旦家に帰る時間になるまでゆっくりとした時間を過ごしたのだった。

 

─────────────────────

 

「おーい!龍ちゃん!」

 

「よう。昨日ぶりだな」

 

俺は待ち合わせの時間ぴったりに千歌の家の前に来た。まだ梨子は来ていないようだけど。

 

「ねぇねぇ!似合ってる?」

 

千歌は俺の目の前でくるくる回りながら自分の服装の感想を聞いてくる。

 

「似合ってるじゃん。いいと思うよ」

 

「ありがと!龍ちゃんもカッコイイよ!特にその髪型が!」

 

「お…おう。ありがとな///」

 

「あー!龍ちゃん照れてる!可愛い!」

 

「て…照れてねぇし!」

 

確かに俺の髪型はワックスを使って時間をかけてセットしたからいつもと違う。自分でもなかなかいい出来だとは思ってたんだけどやっぱ人に褒められると照れるものなんだな…

 

「海藤くん!千歌ちゃん!」

 

「あ!梨子ちゃん!」

 

「梨子!」

 

俺と千歌が他愛のない会話を続けていると浴衣姿に着替えた梨子がやってきた。

 

「ごめん。待たせちゃった?」

 

「大丈夫だよ!」

 

「気にしなくていいさ」

 

「ありがとう。ねぇ、海藤くん…私の服装どうかな?変じゃないかな?」

 

梨子の浴衣姿はとても良かった。桜色の浴衣も彼女のイメージとあっていて本当に綺麗だ。

 

「と…とてもいいと思うぞ。可愛いし…」

 

「う、うん。ありがとう…海藤くんも…とてもかっこいいよ///」

 

二人は同時に顔を逸らす。その顔はお互いに真っ赤になっていた。

 

「ほうほう。これがバカップルってやつかぁ」

 

「「その言い方はやめて!」」

 

「あはは!ハモってるし息ぴったりじゃん!」

 

「「うぅ…」」

 

バカップルと言われて否定するつもりはないが、やっぱり恥ずかしい。あまりその呼び方で呼ばないでほしいものなんだな…

 

「二人とも行こ!みんなと合流しなくちゃ!」

 

「そうだな。急ごう!」

 

─────────────────────

 

「あ!やっと来たね!」

 

「待ってたよ!」

 

待ち合わせ場所には既に俺達以外の全員がいた。

 

「みんな揃ったので行きましょうか。練習以外でこうやって全員集まれることはそう多くありませんからね」

 

ダイヤさんの一言で全員が歩き始める。確かお祭りの会場はここからそう遠くはないから、すぐに到着するだろう。

 

「ねみー…」

 

「珍しいわね。どうかしたのかしら?」

 

俺の横にはいつの間にか善子がいた。

 

「いやー待ち合わせの時間までずっと梨子とゲームやってたから結構眠いんだよ…」

 

「へぇーなんのゲーム?」

 

「天使を狩るゲーム」

 

「天使を!?」

 

あ、こいつは自称堕天使だから狩られるのがなんちゃら…ってよくわかんねぇ!

 

「まぁ面白いから気が向いたらやってみたらどうだ?なんなら今度貸そうか?」

 

「え…ええ、考えておくわ…」

 

それから歩いて五分ぐらいで俺達は祭りの会場に到着した。

 

「やっとついた!」

 

「まだそこまで歩いてないでしょ?」

 

「さて、迷子になったら大変だから何組かに別れて回ることにする?」

 

「それがいいと思いますわ」

 

曜の意見でお祭りは何組かに別れて回るということになった。

 

「曜ちゃん、一緒に回ろ!」

 

「もちろん!」

 

「ルビィちゃん、いくずら!」

 

「うん!」

 

「ちょっと!ヨハネを置いてかないでよ!」

 

「私達も行きますわね」

 

「また後でねー」

 

「それじゃ、ごゆっくり!」

 

あっという間に千歌達がいなくなり、俺と梨子がその場に取り残されてしまった。

 

「あー…とりあえず一緒に行くか?」

 

「うん…」

 

そういえばみんながいなくなるときに何人か俺らに謎の視線を向けてきたような…まぁいいか。

 

「海藤くん、こうやって二人で出かけるのってなんだか久しぶりな気がしない?」

 

「そういえばそうだな。最近はお互い色々と忙しかったからな」

 

「だからさ、その……手…繋がない?」

 

「わかった。せっかくのお祭りなんだから楽しもうな!」

 

「うん!」

 

それから俺と梨子はりんご飴を食べたり射的をしたりして楽しい時間を過ごした。

 

「楽しかったな!」

 

「うん!海藤くんがあんなに射的が上手だったとは思わなかったよ!」

 

「小さい頃から千歌達とやってたからな。嫌でも上手くなるんだよ」

 

「ふふ、また海藤くんの新しい姿を知れてよかったよ。私はこれからももっと海藤くんの事が知りたいな…」

 

「そうか。俺も梨子のことをもっとたくさん知りたい。これからもよろしくな。梨子…」

 

「うん…」

 

二人の距離が少しずつ近くなっていく。そして二人の唇が完全に触れ合う瞬間…

 

「龍ちゃん!大変だよ!」

 

急に後ろから千歌の声が聞こえた。俺と梨子はすぐに元の体勢に戻った。

 

「どうした?何かあったのか?」

 

「果南ちゃん達が変な人に絡まれてるの…」

 

「何だと!場所はどこだ?」

 

俺は千歌に教えてもらった場所まで人の間をすり抜けながら全力で走って行った。

 

─────────────────────

 

「あの…すみません。私達は一緒に来てる人がいるんです…」

 

「まぁまぁそんなのほっといてさ、俺達と遊ぼうよ。楽しいよぉ!」

 

私達は見た目がチャラくて大学生くらいの男の人達に囲まれていた。

 

「ソ、ソーリー…」

 

「大丈夫だって、悪いようにはしないから!」

 

悪いようにはしないって言ってるけど、絶対何かあると思うんだけど…やっぱり男の人ってお父さんや龍吾以外信頼出来ないなぁ…

 

「あっ、いたいた。果南姉さん!」

 

「あ?この女の弟か?」

 

「気にすんなって、たかが子ども一人来たところで何も出来やしないさ」

 

あーあ、好き放題言われちゃってさ。こうなったら龍吾には徹底的にやってもらわないとね。もちろん暴力は使わない方法で…

 

「あのーすみません。この人達は自分の友人なんで連れて帰りますね。見つけてくれてありがとうございました」

 

「おいおい。あとから来てそれは無いんじゃないのか?それとお兄さん達かなり強いからさ、君一人くらいならなんとでも…」

 

 

 

 

「………何か言いましたか?」

 

 

 

 

龍吾の顔はにっこりと笑っているけど目は全然笑ってない。寧ろあれは人を殺すような目だ。私もちょっと怖くなってきちゃったよ…

 

「い、いや…なんでもねぇ…」

 

「おい、もう行こうぜ…」

 

お兄さん達も同じようなことを思っていたらしく、すぐにどこかに行ってしまった。

 

「リューゴ!助けてくれてありがと!」

 

「どういたしまして。いやー喧嘩にならなくてホントよかったですよ…」

 

「どうせだったらコテンパンにやっつけちゃば良かったのにね」

 

「ハハハ…」

 

鞠莉がちょっと良くないこと言ってるなぁ…私は龍吾に喧嘩なんてしてほしくないし、龍吾本人もそんなことするつもりはないだろうから大丈夫だとは思うんだけど…

 

「いや、あんまり大事にはしたくなったし、問題起こしたら色々厄介なことになるからなぁ…それに喧嘩には自信ないし…」

 

「そうですわね。海藤さんのやり方は正しかったと思いますわよ」

 

「まぁ三人が無事だったからいいんですよ。千歌達の所へ戻りましょうか」

 

騒動が一段落ついたので私達は千歌達が待っている場所に向かうことにした。

 

─────────────────────

 

俺が元いた場所に戻ると、千歌達が心配して俺達の元へ駆け寄ってきた。

 

「果南ちゃん!大丈夫だった?」

 

「大丈夫だよ。龍吾が助けてくれたから」

 

「龍ちゃん!喧嘩なんかしてないよね?」

 

「喧嘩なんかするわけないよ…」

 

本当に千歌は心配性だな。でもこういう優しいところが千歌のいいところでもある。

 

「そろそろ花火が始まるからさ、みんなで一緒に見ようよ!」

 

俺達が空を見上げると同時に一つの花火が打ち上がった。

 

「綺麗だ…」

 

「そうだね」

 

いつの間にか梨子は俺の隣に来ていた。そして自然と二人の手も繋がる。

 

「ねぇ海藤くん」

 

「なんだ?」

 

「来年も来ようね」

 

「来年だけじゃないさ。次も、その次も、何度でも来ような」

 

「…うん!」

 

俺達のいつも通りの関係がいつまで続くのかは分からない。いつか離れ離れになる日が来てもまたみんなで集まれる日が来て欲しい。それは俺だけじゃなくメンバー全員の願いでもあった。

 




Aqours2ndライブの埼玉公演に応募してきました。神様ヨハネ様!どうかチケットが当たりますように!

それではまた。
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