のでかなり短いです
この話自体、短い話を積み重ねて作っていこうと思います
博麗神社
早朝に落下音と爆音が響く
「何事!?」
博麗の巫女である霊夢は飛び起きる
境内には男が倒れていた
「何…何なの?これ…」
男はバッと顔を上げる
「ここは…」
「あ、あんた…生きてんだ…すごい音したんだけど…大丈夫なの?」
「体は丈夫な方なんでね、でここは?」
霊夢は軽くため息をついて答えた
「幻想郷よ…忘れ去れた物の終着点…あんたも皆に忘れられたってこと、御愁傷様」
「そうか…やっと俺は幻想になれたのか…」
男は誓うように空を空を見上げた
「あんた、名前は?」
「剣崎一真だ…あんたは?」
「博麗霊夢よ」
剣崎は立ち上がった
「しばらく厄介になるが構わないかな?」
「そのつもりよ、なんの幸運かここに落ちたんだからね…剣崎くん…だっけ?幻想郷に馴染むまで私が面倒を見るわ」
「ありがとう、霊夢」
剣崎と霊夢が握手する
「あと、ここにもう一人、俺と同じような奴がいるはずなんだ…始って言うんだが知らないか」
「始くん…知らないわね」
剣崎は少しうつ向いた
「幻想郷はそう広くはないわ、その内見つかるわよ」
「そうだな」
霊夢は神社の中に入っていった
「…入りなさい…そこにいつまでも居られても邪魔なだけよ」
剣崎もその言葉に歩きだす
「邪魔はひどくないか?」
神社内はよくみる、木造建築の落ち着いた造りだ
しかれた座布団に腰を下ろす
「あんた、外の世界から来たのよね」
霊夢がちゃぶ台に茶飲みをおいた
「あぁ」
「私、興味があるのよね…外の世界ってどんな所なの?」
剣崎は暫く考える
「あぁ…ビルが立ち並んでてさ空が狭いんだ…鉄のジャングルなんて呼ばれる事もあって…憎しみや欲が渦巻いているんだけど…それなりに大切な物もある場所なんだ…俺のいた世界はアンデットっていう化け物がいて…そいつらを封印するために俺は戦ったんだ…仮面ライダーとして」
「仮面ライダー?…ふぅんよく分かんないけど…いいや」
霊夢が立ち上がる
「幻想郷はどんな所なんだ?」
「狭い牢屋よ…少なくとも私に取ってはね…でもまぁ…そんな牢屋で過ごす別に変わらないけど、騒がしい日々とか…いつまでもこのままがいいと思うこともある…でも」
霊夢は窓から空を見上げた
「いえ、だから "終わりがくる" と思うと切なくなるのよ」
霊夢の悲しみの影が宿った表情に剣崎は声をかけようとしたが
その行為すら無意味と理解し、剣崎は沈黙した
「…すこし、昔話に付き合ってくれるかしら?」
「…あぁ」
霊夢が剣崎の向かいの座布団に腰を下ろした
「昔ね…ここには一匹の烏が遊びに来てたのよ…烏とはいえ、妖怪よ、人語を理解し、友をつくり…そして妖怪として普通に暮らしている」
剣崎は無知であろう妖怪の存在には触れず黙って霊夢の話を聞いた
「同性なんだけど…私にとっても彼女にとってもお互い、かけがえのない存在になろうとしてた…でも」
霊夢はうつ向いた
「ある日を境に彼女は変わってしまった…あの日…私の母が死んだ日…その日を境に彼女は神社に来なくなったわ…もう五年が経つ」
「五年…」
霊夢は更に続けた
「私は彼女が元気ならいい…けどいつまでも会えないのは…寂しいな…」
二人を沈黙が包む
「ごめんなさいね、初対面なのにこんな暗い話をして…ちょっと買い出しにいくから適当に寛いでいて頂戴、今日は来客は来ないから」
霊夢はそういうと神社から出ていく
「…かけがえのない存在…」
剣崎は橘の事を思い出していた
彼は大切な人を失ってもなお
戦い続ける事を選んだ男だった
そんな橘と霊夢が重なって見えた
「霊夢は…橘さんみたいに…狂わないよな」
橘は戦いのなかで何度も自分を見失い暴走していた
剣崎は霊夢も同じような事になることを恐れていた
「そして狂った霊夢を…俺は斬れるのか…?」
ブレイドバックルを握りしめ剣崎は空を見上げる
「考えないでおこう…」
剣崎はバタリと倒れるとそのまま寝てしまった
「剣崎くん、起きなさい」
買い出しから帰った霊夢は茶のまで寝ている剣崎を起こそうとする
が剣崎は起きる様子はない
「剣崎くんは…戦士なんだよね」
言葉が帰ってくる事はない
「私も幻想郷の為に戦っているんだ…私は…ただ彼女の笑顔を信じて…でも、もう分からないんだ…なにが正しくて間違っているのか…何のために戦うのか…もう見えないんだ彼女の笑顔は…」
霊夢が剣崎の方をみる
「あなたは…答えを持っているのかな…この霧を晴らしてくれるのかな…」
霊夢は大きくため息をついた
「私は何を期待しているの…剣崎くんは…初対面なのよ…」
霊夢も縁側に倒れた
「千夜…お空…」
霊夢は大切な存在の名を呟くとそのまま眠りについた
1800文字くらいなのであっさりしてましたね
題名の白紙の…なんですが
何が白紙なのかはその内、わかります